Instagramを運用して、皆さんが叶えたいことは何でしょうか?
運用とは「~働かせて使うこと」という意味のため、Instagram運用とは「Instagramのアカウントから収益や利益を出すこと」になります。おそらく、多くの場合Instagramを運用する人の目的も集客になるでしょう。
しかし、運用と集客は厳密にはイコールではないため、単にInstagramを更新していてもフォロワーは増えず、集客効果をもたらすアカウントには育ちません。
この記事では、Instagramを運用する方法を知り、集客を実現していくまでの流れを解説します。
【基本】Instagram運用のやり方
基本的なInstagram運用のやり方は、以下4つのポイントを抑えることから始まります。
- アルゴリズムを把握する
- 投稿・ストーリーズ・リールの違いを理解する
- インサイトでユーザーの反応を分析する
- 「運用」と「集客」は全く異なるもの
Instagramには裏技は存在せず、アルゴリズムなどの仕組みを欺いてノーリスクハイリターンをとるようなことはできません。近しい方法があるにはあるのですが、以下の記事でも解説しているように弊社はそれらを「百害あって一利なし」としています。しかし、現実には一定数のユーザーが間違った方法と知らずに行ってしまっています。
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「Instagramのユーザーが求めているものは何か?」、そして自身もInstagramを楽しむユーザーの一人としてアカウントを育てていく姿勢がないとい運用は成功しません。そのためにも、まずは最低限の仕組みや概念を理解することが大切です。
アルゴリズムを把握する
Instagramは「インスタを楽しむユーザー」が使いやすくなるよう設計されており、公式ガイドラインも健全性を保つために定められています。また、Instagramの公式ブログでも以下のように、フィードのパーソナライズを強める意向を示しています。
2010年にリリースした当初のInstagramでは、単一の写真ストリームが時系列で表示されていました。利用者が多くなりシェアされるコンテンツも増えると、ほとんどの皆さまは、すべてのコンテンツどころか、見たい投稿すら全部はチェックできなくなりました。2016年には、見られずに終わったフィードの投稿の割合は70%に達しました。その中では、親しい人の投稿についても、半分近くが見逃されていました。このような状況を踏まえ、利用者の関心に基づいて投稿をランク付けするフィードを開発して導入したのです。
引用:Instagram公式ブログ
フィード、[発見]タブ、リールなどの各機能では、それぞれの用途に合わせた個別のアルゴリズムが使われています。例えば、ストーリーズ投稿は親しい友達の投稿を見るためによく利用される一方、[発見]タブは新しいものを求めて利用される傾向があります。こうした用途に基づいて、ランク付けの仕組みも変えているというわけです。
引用:Instagram公式ブログ
例えば、自分のフォロワーだからといって、投稿が必ずしもフォロワーのフィードに表示されるわけではありません。ストーリーズの閲覧数が高いフォロワーには投稿も見られやすくし、逆にストーリーズの閲覧数が低いフォロワーには投稿も見られづらくなります。
これは、ユーザー同士の交流やつながりの深さが図られているためであり、アクティブなユーザーほど、他の色んなユーザーと交流したり投稿にリアクションします。言い換えると、インスタを楽しむユーザーが認知をとりやすい仕組みということです。
投稿・ストーリーズ・リールの違いを理解する
Instagramのコンテンツは、大きく分けると以下の3つとなっています。それぞれ役割が違い、発信する目的も変わります。これらの特徴を知らずに何となく運用すると適切な使い分けができず、集客は難しくなってきます。
- 投稿
写真や画像など、最大10枚の静止画で構成されます。投稿時には内容を説明する文章(キャプション)を設定でき、フィードに掲載されていきます。Instagramではこの投稿と後述のリールを更新して、リーチ数を増やしていきます。
- ストーリーズ
公開から24時間で消えるショート投稿です。静止画と動画を素材にすることができ、再生時間は最大1分までとなっています。フィードに残り続ける投稿と違い、その時々の状況などリアルタイム性の高い内容が多くなります。ストーリーズは基本的にフォロワーが閲覧するため、エンゲージメントという重要指標を高めるために活用します。
- リール
動画を素材とした投稿です。再生時間は最大90秒までとなっており、動画にテキストを載せたり、投稿と同じくキャプションも設定できます。リールはフォロワー以外のユーザーにリーチしやすいため、リールを有効活用できるとフォロワーを増やしやすくなります。
他にもインスタライブやハイライトなど、運用する上で活用すべき機能はありますが、まずは更新頻度の高い上記3の違いを把握しておきましょう。
インサイトでユーザーの反応を分析する
Instagramには「インサイト」という分析ツールが機能として提供されています。プロアカウントであれば無料で利用できるツールであり、分析・確認できる情報には以下のようなものがあります。
- 投稿を閲覧したユーザーの人数
- 投稿が保存された数
- 投稿をシェアされた数
- プロフィールにアクセスされた数…など
【インサイトの例】
インスタにおいて基本姿勢となる正しい運用方法は存在しますが、これをやれば絶対に間違いないという正解は存在しません。ジャンルやテーマによっても戦略は異なります。そのため、正解はないという前提の上で、常に仮説を立て、いかに効果検証を繰り返すかがインスタ運用の成功と失敗を分けます。
インサイトは効果検証を行うために必須の機能であり、インサイトの活用なくしてフォロワーを増やすことはできないでしょう。
「運用」と「集客」は全く異なるもの
Instagramの「運用」と「集客」は全く異なるものであり、まず初めにここを区別して理解していないと、最終的にInstagramから集客することは難しくなります。
なぜなら、Instagramの運用はいくつかのフェーズに分かれており、「集客」もフェーズのひとつであるためです。運用によって「フォロワーが増えた」「エンゲージメントが高まった」など“運用における成功”はあっても、サービスや商品の購入=集客は全くの別物ということです。
弊社にご相談をいただく中でも「運用はできていても集客が全くできていない」という課題を持つケースが少なくありません。そのくらい、当記事をはじめ“運用のノウハウ”は世の中にあふれていても、“集客のノウハウ”は調べてもなかなか出てこないため確立された方法が現状まだ多くありません。
そのためInstagramの運用だけではなく、弊社の集客ノウハウを以下の記事にまとめておりますので是非こちらもご覧ください。
【2022年最新】インスタで集客を成功させる方法|コツはエンゲージメントが高いアカウントの育成
【実践】Instagram運用でフォロワーを増やすステップ
Instagramの運用でフォロワーを増やすためには、以下のステップでアカウントを育成していく必要があります。
- プロアカウントに切り替える
- プロフィールを作成する
- 投稿を作成する
- ストーリーズを発信する
- リールを作成する
- インサイトで分析する
前述のとおり、Instagramの運用に裏技やショートカットはないため、基本はユーザーのニーズを調査して投稿を継続し、インサイトで分析しながら改善を繰り返していきます。
また、ただ投稿を続けるのではなく、リールやストーリーズなど、各コンテンツを役割に沿って適材適所で活用し“総合的な運用”もしていかなければいけません。
①プロアカウントに切り替える
プロアカウントとは、Instagramアカウントの種類の1つで、集客や収益化などのビジネスを目的に運用する場合に用いるアカウントです。
プロアカウント用にわざわざ新たなアカウントを持つ必要はなく、既存のアカウントを「切り替える」だけで、プロアカウントの機能を使えるようになります。切り替えるための条件はなく誰でも切り替え可能です。
- プロフィール画面で「三」から「設定」を選択
- 「アカウント」をタップ
- 「プロアカウントに切り替える」をタップ
- 「次へ」をタップ
- カテゴリーを選択する
カテゴリーはアカウントの属性に合うもの、または近いものを選択しましょう。ちなみに「プロフィールに表示」をオフにすると、プロフィール画像直下にカテゴリーは表示されません。
- 「クリエイター」か「ビジネス」を選択する
- プロアカウントを設定する
各ステップを完了させることで、プロアカウントの設定が完了します。完了すると次のようにプロフィール画面にカテゴリーが表示されます。手順5で「プロフィールに表示」をオフにした場合は表示されません。
Instagramの運用でプロアカウントに切り替える大きな目的は、インサイトを使えるようにするためです。現在、個人アカウントの場合はまずはじめにプロアカウントに切り替えましょう。
以下の記事で、プロアカウントでできることを詳しく解説しています。
インスタのプロアカウントとは?できること・種類・切り替え方法をわかやすく解説
②プロフィールを作成する
プロフィールとは、Instagram画面下部の右側のアイコンを選択すると表示される「プロフィール画面」です。プロフィール画像や自己紹介文、フォロー数やフォロワー数などが並ぶ画面です。
プロフィールはユーザーのフォローする意思を左右する画面であり、言い換えれば「フォローする価値を伝える」画面でもあります。そのため、ただ自己紹介をきれいにまとめるのではなく、投稿を通じてプロフィールに訪れたユーザーが知りたいことはなにか?を理解して作成しなければフォロー率の低いプロフィールになってしまいます。
そのため、プロフィールはただ作成するのではなく、閲覧したユーザーが“フォローしたくなる”よう以下の手順を踏まえて作りこみましょう。
【プロフィール作成の手順】
- コンセプト設計
- 世界観を作る
- 自己紹介を作る
コンセプトを設計する
Instagramは、アカウントごとで得意なジャンルやテーマを認識します。プロフィールに書かれている内容や、投稿の内容、投稿に使用されるハッシュタグまで、アカウント内のさまざまなコンテンツからヒントを得て「このアカウントは○○○に関するアカウントだ」と理解が進められます。
『コンセプト』がしっかりしていないと一貫したアカウントにならないためフォロワーが増えづらくなります。そのため、プロフィールを作るときはコンセプト設計からはじめる必要があります。
例えば、以下のメディアアカウントは「離乳食」に関する情報を扱っており、プロフィールに「離乳食」と書かれているだけではなく、投稿の内容も離乳食にまつわるコンテンツのみで更新されています。
プロフィールから投稿内容まで一貫性を持たせなければならない理由はそれだけではありません。投稿を発信してユーザーと接点を作り、内容に興味を持ってくれたユーザーがプロフィールに訪れます。そのときに、投稿内容とプロフィール内容で乖離が発生してしまうと、フォローされづらくなるためです。
「部屋のお片付け術」の投稿に興味をもってプロフィールを見たら「育児系のアカウント」だった、といったイメージです。これでは期待とのギャップが大きくフォローはされないでしょう。
世界観を作る
“世界観”を大きく左右するのは『フィード投稿欄』です。プロフィールを訪れたユーザーが目にするファーストビューに含まれ、さらに画面の占有率も高く、タイトルとデザインがプロフィールの完成度を決めます
デザインされたフィード投稿は視覚的に情報が伝わるため、プロフィールで世界観を構築する上では非常に重要な要素になります。とくにアカウント開設初期で投稿がまだ多くない状態では、どれだけプロフィール項目を充実させても「フォローしたい」と感じさせづらいです。
そのため、これからプロフィールを作成する段階の方はまず最低でもフィード投稿を9つ揃えましょう。既に投稿が充実している方は、デザインやタイトルのトンマナが揃っているかなど、プロフィールと合わせて世界観を作れているかを見直してみてください。
自己紹介を作る
Instagramのプロフィールで最も伝わる情報が多い『自己紹介欄』には、何を書けばいいか迷う方も少なくありません。フォローする価値を明確にするとなれば尚更です。
「これだけは確実に抑えておきたい!」ポイントは以下の2つです。これらが欠けているとフォロー率が低くなるため、できていない場合は参考にして自身の自己紹介欄を見直してみましょう。
- 何のアカウントなのかを明記する
- 誰に向けた情報発信なのかを明記する
Instagramのプロフィールの詳しい作り方は、以下の記事で解説しています。
フォローされやすいインスタプロフィールの書き方・作り方|おしゃれな自己紹介にするコツや例文も紹介
③投稿を作成する
投稿はInstagram運用の基本となるコンテンツであり、投稿を通じてユーザーとの接点を増やしていきます。そのため、投稿の内容とデザイン次第で、リーチ数が伸びるかどうかは変わってきます。
投稿内容
投稿は、タイトルがシンプルかつ、見ることによるベネフィット(価値)が明記されていないと反応は悪くなります。他にも感情を揺さぶる“パワーワード”を使用するのも有効です。例えば、作り方やレシピ系の離乳食の投稿では「超簡単!」や「すぐできる!」がパワーワードになります。
また、投稿の内容はアカウントのコンセプトと一貫性がなければいけません。プロフィールが「誰に向けた情報発信をしているのか」を明確にしている状態であり、その方向性とズレがないようにしましょう。
フォロワーを増やしたいばかりに、エンタメ性が強い、いわゆるバズらせる目的の投稿を続けても正しいフォロワーは増えません。仮にフォロワーが増えたとしても、本来集めるべき存在顧客ではないためエンゲージメントが高めづらく、フォロワー数は多いが集客には全くつながらない集団を形成してしまいます。
投稿デザイン
目的を設計・表現して伝えるのがデザインです。そのため、以下の3つを明確にしましょう。
- ターゲット
- 伝えたいもの
- 伝えるべきもの
例えば、ターゲットがネガティブな状態で自分に自信がないタイプであれば、黒や赤などの強い印象になる色は避けた方がよいでしょう。
逆に安心感がある色を使った方が反応はよくなります。ターゲットをイメージして、避けるべきアイコンや色を決めることも重要です。ただカッコよくデザインするのではなく、意味のあるデザインかどうか?を心掛けてみてください。
④ストーリーズを発信する
ストーリーズは、フォロワー外へリーチを増やすために重要なコンテンツです。そのため、ストーリーズも闇雲に何でもかんでも発信すればいいというわけではありません。
フォロワーの閲覧数が伸びやすいストーリーズには、いくつかの条件があります。
- インタラクションが発生しやすい
- 「自分事」にしやすく「独自性」を含んでいる
インタラクションとは、ストーリーズ内におけるフォロワーのアクションのことであり主に以下が該当します。
ただ見られるだけよりも、何かしらの反応を示されるストーリーズの方がフォロワーとインタラクティブ(双方向)なコミュニケーションがとれていると認識されるため、フォロワーとのエンゲージメントは高まっていきます。
⑤リールを作成する
フィード投稿と同じく、サムネイルを見ただけでベネフィット(価値)がわかるようにしましょう。
また、リールは再生数と再生完了率が重要な指標になります。再生しないと内容がわからないリールは伸びません。加えて、開始3秒で「続きを見たい」と思われる構成や仕掛けが無いと、すぐに離脱されてしまいます。
また、同じユーザーに複数回再生されるような工夫も大切です。そのためには長くても15秒程度の尺にしたり、一回見ただけでは内容を理解しきれないようにするなど、繰り返し見たくなる仕掛けを組み込みましょう。
⑥インサイトで分析する
投稿したら、狙い通りの成果が出ていたか?であったり、方向性が正しいかを確認するために、必ずインサイトで数字を見ていかなければいけません。
インサイトは「アカウント全体のデータ」と「各投稿のデータ」を別で確認できます。アカウント全体のデータはマクロ視点とした場合、各投稿のデータはミクロ視点になります。実際にインスタ運用をしていく場面では、各投稿のインサイトをメインに分析していきます。
インサイトに表示されるデータは多岐に渡るため、すべてを活用しようとするのはあまり効率的ではありません。むしろ、集客に直結する一部のデータのみにフォーカスして、各項目における理想値を目指して分析するのが正しい見方です。
【インサイトで見るべき主な項目】
- リーチ数
- 保存数/率
- プロフィールアクセス数/率
- フォロー数/率
- ストーリーズ閲覧数/率
- ライブ配信の視聴者数/率
フォロー率やリーチ数など、投稿ごとに狙った成果が出ているかを確認し、出てない場合は原因を探ります。例えば、内容だけはなくデザインやプロフィールとのテーマの整合性など、必ずしも反応が悪い原因は投稿にあるとは限りません。
リーチ数
リーチ数とは、投稿を見たユーザーの数。一人のユーザーが同じ投稿を何回見てもリーチ数は1です。
よく混同される指標に“インプレッション”がありますが、こちらは「投稿が表示された回数」です。一見すると違いがわかりにくいですが、インプレッションは、一人のユーザーが複数回にわたって投稿を見た回数がすべてカウントされます。
上記をご覧のとおり、赤枠内のリーチ数に対してインプレッションの方が多くなっているのは、それぞれの定義が異なるためです。リーチ数がインプレッションを上回ることはありません。
保存数/率
保存数とは、各投稿における保存マークが押された数です。「保存して後から見返しやすくする」ためにユーザーが行うアクションであり、保存した投稿は、メニュー内の「保存済み」にアーカイブされ、いつでも見返すことが可能になります。
Instagramで保存数が重要な理由は、主に以下の2つです。
- リーチ数を伸ばせる
- フォロワー数の増加や集客に繋がる
Instagramは、よく見られる投稿がさらに他のユーザーにも見られやすくなる仕組みになっています。そのため、保存数が多い投稿は、「何度も見返したい」などユーザーにとって満足度の高いコンテンツを示していることになり、発見欄など外部(フォロワー以外)に露出されやすくなります。
保存数の確認方法や、保存数を高めるための方法は以下の記事で詳しく解説しています。
Instagramで保存数が重要な理由|保存率が高い投稿・リールの作り方も解説
プロフィールアクセス数/率
プロフィールアクセス数とは、投稿を見たユーザーがプロフィールに訪れた人数です。投稿内容に価値を感じ、アカウント自体への興味関心が高まったかどうかを観測する指標になります。リーチが発生した次のステップとなるのがプロフィールアクセス数です。
例えば、リーチ数が100回あるのにプロフィールアクセス数は5回だった場合、プロフィールアクセス率は5%になります。リーチ数は多いが、プロフィールアクセス率は低い状態です。
投稿内容に興味は持ってもらえたが、プロフィールを見たときに「フォローしたい」とは思わなかったことになります。つまりプロフィールに原因があるという仮説がたちます。
フォロー数/率
フォロー数とは字面のとおり、他アカウントからフォローされた数です。プロフィールアクセスが発生した次のステップとなるのがフォロー数です。
多くのインスタ運用者は、このフォロー数を増やすために四苦八苦していることでしょう。当然ながら、一定のフォロワーがいないと顕在顧客に転換すべきπがそもそも存在しないため、フォロワー数を増やすことはインスタ運用の大命題です。
絶対数で見るフォロー数も大切ですが、リーチ数に対するフォローされた割合(フォロー率)も見ていかなければいけません。
例えば、リーチ数が100回あるのに対してフォロー数が5人だった場合、フォロー率は5%となり決して高い数字とは言えません。もちろんジャンルやテーマによって相場はわかるため理想の値を一概には言えませんが、自身の各投稿における平均値を参考にして高いか低いかを判断することは可能です。
ストーリーズ閲覧数/率
ストーリーズの閲覧数とは、ストーリーズが閲覧された数です。
ストーリーズの閲覧率は、ストーリーズの閲覧数をフォロワー数で割れば算出できます。
ストーリーズの閲覧率もホーム率と同じく、内部エンゲージメントの高さを示しています。なぜストーリーズの閲覧数が内部エンゲージメントの高さを示すかというと、ストーリーズはフォロワーにしか表示されない仕組みのため、純粋に「フォロワー内でどれだけ投稿が見られているか?」を確認できるためです。
ちなみにストーリーズの閲覧率は15%以下だと低いとされ、20%以上になると内部エンゲージメントは高いと考えられています。内部エンゲージメントを高めるためには、日ごろからフォロワーとのコミュニケーション(交流)が大切になります。
ライブ配信の視聴者数/率
インスタライブの視聴者数は、集客フェーズにおける重要な指標になります。リアルタイムで配信されるライブを視聴するユーザーはファンもしくはファンになり可能性が高く、“インスタライブで何人を集められるか?”がアカウントの集客効果を測る最もわかりやすい数字ともいえます。
理想はフォロワー数に対する視聴者率が“1%”です。例えば、1万人のフォロワーがいたら100人の視聴者がいればクリアとなる基準です。ただし、他の数字に比べて伸ばすことが難しいのが、このライブ配信の視聴者率です。多くのアカウントで上手く活用できていないのが現状です。
運用の最終フェーズに位置するインスタライブは、投稿のリーチからはじまりフォロワーとのエンゲージメントまで、やってきたことの総合評価が試されます。もし視聴者数が少ない場合は、以下で解説する内容を参考に運用を見直した方がよいでしょう。
Instagram運用で集客を実現するコツ
ここまでは、Instagram運用の方法を解説してきました。ただし記事冒頭でも述べたとおり、運用と集客は別物であるため、Instagramの運用目的が集客である場合は、アカウントを集客できる状態にしなければなりません。
おさらいになりますが、Instagramにおけるユーザーの態度変容と対応するコンテンツは以下のようになっています。
ステップ | ユーザーの状態 | 対応するコンテンツ |
---|---|---|
① | 認知する | リール |
② | 興味を持つ | フィード |
③ | 関心が深まる | ストーリーズ |
④ | 好きになる | インスタライブ |
⑤ | 調べる | ハイライト・ウェブサイトをみる |
⑤が商品やサービスを購入してもらうタイミングになるため、①~④をいかに正しく運用できるかがカギです。
そのためにも、ターゲットユーザーを絞った投稿をすることで正しい属性の母集団を形成し、ストーリーズ等でフォロワーとのエンゲージメントを高めていくことが大切です。
そして、Instagram運用で集客を実現するコツは以下の3つです。
- 属性を意識して母集団形成を行う
- フォロワーとのエンゲージメントを高める
- 商品やサービスを売り込まない
属性を意識して母集団形成を行う
フォロワー=母集団であり、フォロワーは何でもかんでも集めればいいというわけではありません。フォロワー数をただの数字として見るのではなく、それを形成する内訳こそが最も重要です。
例えば、あるときは「ダイエットの方法」を解説する投稿をし、あるときは動物ハプニング系のバズ目的の投稿をする等、投稿の内容に一貫性のないアカウントは「間違った属性の母集団ができてしまう」ことにつながります。
フォロワーは自身のアカウントに興味をもった、いわば顕在顧客に転換する潜在層ですが、「何に興味をもってフォローしたか?」がずれてしまうと、本来ターゲットとするアカウントではないユーザーからのフォローばかりが増えます。はじめから属性が違うため、どれだけエンゲージメントを高めようとしても顕在顧客には転換しません。
フォロワーとのエンゲージメントを高める
エンゲージメントとは、フォロワーとの親密度を表す指標です。インスタはフォロワー(内部)からフォロワー以外(外部)へとリーチが広がっていく仕組みのため、内部エンゲージメントが高ければ高いほど投稿が発見欄などの外部に露出しやすくなり、フォロワー以外へのリーチが増えていきます。
エンゲージメントを測る指標として、ストーリーズの閲覧数があります。ストーリーズは基本的にフォロワーが閲覧するため、純粋に「フォロワー内でどれだけ投稿が見られているか?」を確認できるためです。
エンゲージメントが高いアカウントはファンメイキングができている証拠です。ファンが多いアカウントは、ストーリーズやハイライトといった購入の導線になる設計だけをしておけば、セールスをかけなくても商品やサービスを購入してもらえます。
フォロワーとコミュニケーションとることも有効です。例えばDMでフォロワーと交流する等。
ただメッセージを送ればいいということではなく、フォローされたら感謝のDMを送ったり、他ユーザーの投稿に反応したり、インスタを楽しむ中で発生する自然なコミュニケーションが増えるのがベストです。
フォローに対する感謝のDMも、コピペはせずにすべて手打ちでそれぞれ異なる文章を送りましょう。定型文のような手紙ではインタラクティブな関係性は生まれません。
商品やサービスを売り込まない
Instagramのユーザーは売り込みを嫌います。もちろんこれはInstagramに限った話ではないのですが、売り込みをすると「内部エンゲージメントが下がる」といった明らかなデメリットが発生します。
ですが、コミュニケーションをとらずにいきなりDMでセールスをかけたり、ストーリーズで頻繁に商品やサービスを紹介するアカウントが後を絶ちません。
サービスを購入したいユーザーにアプローチする分には問題ないのですが、「とにかく売り込みたい」と自己都合でDMをばらまいてしまうと、うっとおしいと感じたユーザーはそれ以降ストーリーズや投稿に反応しなくなるでしょう。
エンゲージメントが下がり投稿がフォロワーにリーチしなくなると、フォロワーが増えづらくなる負のスパイラルに入ってしまいます。
Instagram運用から最短で成果を出す方法
インスタにおける運用の流れは理解できても、上記のとおりインスタは他SNSに比べてコンテンツの幅が広く、何をすればいいのか悩む運用者は少なくありません。
オアードでは、そんな「本気でインスタから集客したいが路頭に迷っている」方の運用を代行します。
一般的に流通しているインスタのノウハウの中には、アカウントを壊滅しかねない間違った情報もたくさんありますが、オアードの運用・集客ノウハウは、これまで300以上のアカウントで仮説・検証を繰り返して“実際に自社で確認済み”の確かなものに基づきます。
正しいインスタ運用で、効率的に集客したい方からの相談を随時お待ちしております。