インスタグラムは、個人アカウントでもマネタイズすることが可能です。
もちろん提供するサービスの“商品力”が担保されている必要はありますが、インスタグラムを利用して潜在顧客との接点を増やしていくことは実は難しくありません。
ただし、インスタグラムの運用に裏ワザは存在しないため、アルゴリズムを理解して正しい運用方法に則って堅実に進める必要があります。
インスタグラムから集客したい多くのユーザーは、それを徹底することができずに運用に失敗するため、この記事をご覧の方はそれも踏まえて参考にしてもらえれば思います。
売らずに売れる仕組み=ファンメイキング
インスタグラムで運用・集客をするためには、自らのファンを作っていかなければいけません。間違っても、売り込みをしてマネタイズしようと考えてはダメです。SNS全般にいえることですが、特にインスタグラムユーザーは積極的なセールスを嫌う性質があります。
つまり、インスタグラムでの集客は売り込まずに売れる仕組みを作る必要があり、そのための具体的な方法が“ファンメイキング”です。
ファンメイキングとは、その名のとおり「ファンをつくる」ことであり、これは芸能人など有名だからできるといったものではありません。むしろ、ただの個人であってもファンをつくり増やし続けられるのがインスタグラムのメリットでもあります。
個人アカウントでインスタ運用を成功させる5つのコツ
インスタ運用において、最終的に集客(マネタイズ)するためには以下のプロセスを理解しておかなければいけません。運用のフェーズからはじまり、集客のフェーズへとつながっていきます。
【インスタ運用から集客までの流れ】
- アカウントのコンセプトを設計
- コンセプトに一貫性のある投稿を継続
- フォロワーとコミュニケーションをとる
- ライブ配信をコンスタントに行う
- インサイトを分析する
大前提として、インスタグラムにおける『運用』と『集客』は別物だということを把握しておきましょう。これらの違いを明確に知らないまま、「運用はできているけど、集客がまったくできていない」というユーザーが少なくありません。
フォロワーを増やす段階でやるべきことと、集まったフォロワーをファンに昇華させ、顧客へと転換することためにすべきことは異なります。
①アカウントのコンセプトを設計
インスタグラムは画像や動画など、視覚的な情報がメインになるためアカウントの世界観がとても重要になります。最終的にファンをつくっていくことまでを見据えて、運用開始前にアカウントのコンセプトを設計しましょう。
アカウントのコンセプトをつくるにあたって、最低限決めなければいけない項目は以下の3つです。それを反映してプロフィールを作成します。
- どんなアカウントなのか
- どんな価値を提供するのか
- 誰に価値を提供するのか
簡単にまとめると、誰にどんな価値を提供するのかを明確にするだけです。
ここで間違えやすいのは、自己満足の自己紹介文を作ってしまうことです。世界観が大事ではありますが、他ユーザーから見たときに『フォローする価値』がプロフィールから理解できないと、わざわざフォローはしてくれません。
必ず、誰に向けてどんな情報を届け、それによってどんな価値をもたらすかを明記しましょう。それがサービスの設計を見直す機会になることもあります。
フォローされやすいインスタプロフィールの書き方・作り方|おしゃれな自己紹介にするコツや例文も紹介
②コンセプトに一貫性のある投稿を継続
コンセプトや世界観を固めてプロフィールを作成したら、投稿を開始します。投稿には種類があり、フィード投稿・リール・ストーリーズとそれぞれ役割も効果的な作り方も異なります。そのうえで、すべての投稿が、アカウントのコンセプトに対して一貫性を持たせなければいけません。
- 投稿に興味を持つ
- 投稿内容を閲覧する
- プロフィールにアクセスする
- フォローする
上記の流れを辿ってフォローに至るため、このプロセスのどこかで世界観が異なると違和感や「期待と違った」を生み出してしまいます。投稿に価値を感じたユーザーが、次に訪れるのはプロフィールです。つまり、投稿~プロフィールまで同じコンセプトに沿って作りこまないとフォロー率は高まらないということです。
例えば、教育系のアカウントなのにも関わらずバズらせるために動物ハプニング系のリールを投稿し、仮にそれが100万再生されたとしてもフォロワーは増えません。
これは極端な例ですが、リーチを増やそうとしてアカウントのコンセプトからずれてしまうのはインスタ運用のよくある失敗例です。
③フォロワーとコミュニケーションをとる
インスタにおける運用とは、フォロワーを増やすための施策を打ち出し続けることですが、フォロワーは増やすだけでは意味がありません。運用から集客フェーズに移るためにはファンメイキングが必須であり、フォローしてくれたユーザーときちんと交流できているかが大切になります。
ホームとなるフィード投稿の画面やストーリーズの並び順を見てもわかるように、フォローしているユーザーの投稿がすべて表示されるわけではありません。フォローしている中の、一部のユーザーの投稿が優先的に表示される仕組みになっています。
その優先順位を決めるが『エンゲージメント』であり、エンゲージメントとは関係値や親密度を数値化したものです。フォロワーとのエンゲージメントが高ければ自身の投稿が見られやすくなり、エンゲージメントが低ければいくら投稿してもフォロワーにすら見てもらうことができません。
そのため、DMのやり取りや、投稿へのいいね・保存、ストーリーズに仕掛けたスタンプなど、さまざまなコミュニケーションによってインタラクションをとっていきながらフォロワーとのエンゲージメントを高めていきます。
『エンゲージメントが高い』ことは、インスタグラムで集客を成功させるための必須条件です。
Instagramのエンゲージメントとは?計算方法や目安となる平均値・上げ方を解説
④ライブ配信をコンスタントに行う
フォロワーとの繋がりを最も強くできるのが『インスタライブ』です。ライブ配信を開始すれば全ユーザーが実行できるもので、フォロワー数の1%以上の視聴者数をとれればエンゲージメントが高いアカウントであるといえます。
もしライブ配信をしても視聴者がほとんどいない場合は、そもそも投稿やストーリーズが見られていない可能性が高いです。エンゲージメントが高くなければ投稿がフォロワーに表示されず、投稿やストーリーズでフリークエンシー(接触)をとらなければ希少性の高いライブ配信を見に来てくれるはずがないためです。
ここまでの解説でわかるように、インスタグラムにおけるすべてのコンテンツは点ではなく線でつながっており、どれか一つを頑張れば運用できるといったものではありません。むしろ、どれか一つが上手くいかないと全体の流れを止めてしまいます。
- プロフィールでフォロー率を高める
- 投稿やリールでリーチ数を増やす
- ストーリーズでエンゲージメントを高める
- ライブ配信でファン化させる
簡単にまとめるとこのようになっており、④まで安定運用できるようになれば、ストーリーズでサービスを紹介したり、ハイライトにサービスの購入導線を設置しておけば『売らずに売れる仕組み』が整います。
⑤インサイトを分析する
ここまでのプロセスを進める際には、必ず『インサイト』を使って数値を分析しなければいけません。インサイトとは各投稿がどのような成果を出したのか数値で表されたもので、プロフィールや投稿内容の改善をするためには絶対に見なければいけないものです。
インサイトに表示される指標は多岐に渡りますが、大きくは以下の5つを追うようにすれば基本は大丈夫です。
- リーチ数
- プロフィールアクセス率
- フォロー率
- ストーリーズ閲覧率
- ライブ配信の視聴者数
投稿を続けてリーチ数を増やし、プロフィールアクセス率が低ければ投稿内容を改善します。プロフィールアクセスが増えてもフォロー率が低ければプロフィールを改善し、フォロワーが増えたらストーリーズの閲覧率を最低でも20%以上を維持できるようにします。
インサイトの詳しい見方や使い方は以下の記事で解説しています。
インスタグラムインサイト分析の見方|集客のための正しい使い方を具体的に解説
インスタグラムのアルゴリズムを理解する
上記の基本方針に従って運用すれば、間違ったインス運用にはなりません。ですが、もっと効果的に運用したい人はインスタグラムのアルゴリズムを理解するとよいでしょう。
アルゴリズムは、いわばインスタグラム上のルールのようなものです。例えばサッカーのルールを知らずに試合で出ても勝てないように、インスタグラムのアルゴリズムを知らずして、インスタ運用を成功させることはできません。
インスタグラムの公式ブログによると、アルゴリズムとは?について以下のように記載されています。
2010年にリリースした当初のInstagramでは、単一の写真ストリームが時系列で表示されていました。利用者が多くなりシェアされるコンテンツも増えると、ほとんどの皆さまは、すべてのコンテンツどころか、見たい投稿すら全部はチェックできなくなりました。2016年には、見られずに終わったフィードの投稿の割合は70%に達しました。その中では、親しい人の投稿についても、半分近くが見逃されていました。このような状況を踏まえ、利用者の関心に基づいて投稿をランク付けするフィードを開発して導入したのです。
Instagram 公式ブログ
インスタグラムは、ユーザーが好きなものや興味があるものに近づけるよう、各個人の趣味嗜好に合わせてパーソナライズされる仕組みになっています。より優れたインスタグラム体験を提供するために、現在のアルゴリズムの改良が進んでいます。
かつて時系列順に表示されていたフィードでは、ユーザーがインスタグラムを開くタイミングや興味の度合いによっては、見たい投稿が見られない状況になっており、これを改善するために、アカウントやジャンルに対する関心度や親密度を考慮する形へと変わっていきました。
また、フィード(ホーム)やストーリーズ・発見タブ・リールでは、それぞれ機能するアルゴリズムが異なります。共通する項目もありますが、その中でも優先度が変わったりと、表示する面によってコンテンツの役割も異なることから働くアルゴリズムにも違いがあります。
インスタグラムのアルゴリズムについては以下の記事で詳しく解説しています。
【2022年】インスタグラムの最新アルゴリズムを解説|投稿をバズらせるためのシグナルとは
投稿を発見タブに載せてバズらせる
インスタグラムの発見タブとは、下部メニューの左から2番目にある虫眼鏡アイコンをタップすると表示される“レコメンドされた投稿が表示される欄”です。
発見タブの欄に表示されるコンテンツは、普段よくみる投稿に近しいものばかりであり、過去にいいねをしたり保存したり、何かしたら自身が興味を示した行動データからレコメンドされたものが並びます。
インスタグラムの発表によると、全ユーザーのうち50%が発見欄から投稿を閲覧しています。発見欄に表示される投稿はフォロワー以外へのリーチが広がり、いわゆる“バズる”現象が起きやすくなります。
他にもハッシュタグ検索など、検索結果の上位に表示されることでリーチ数は格段に伸びますが、発見欄のそれはさらに大きなリーチを生み出します。
インスタグラムを運用する方は、この発見欄に投稿を表示させることを目標に試行錯誤している場合が多いのではないでしょうか。運用しているとよく『発見』や『発見欄』という言葉を耳にするのも、発見欄に載せることがフォロワーを爆増させるためのカギになるためです。
投稿を発見タブに載せやすくする方法は、以下の記事で詳しく解説していますのでこちらもご覧ください。
インスタの発見タブとは?投稿を表示させる方法や仕組みをわかりやすく解説
インスタの個人アカウントで成功しやすいジャンル
サービスに商品力があれば、どんなジャンルでも個人アカウントで成功することはできます。強いていえば、成功しやすいジャンルでいうと育児系やメンタル系、トレーニングやコーチング系は比較的運用しやすいです。
インスタグラムの性質上、視覚的に情報が見えるうえに世界観を作りやすいため、「何をしている人か」と「他と何が違うか」がわかりやすいほどファンメイキングしやすくなります。
ただし、成功しやすいからといって実績がないジャンルで運用してもダメです。また、稼ぎやすいから選ぶのも間違いです。個人が運用するインスタアカウントは良くも悪くも素の自分を見せていくシーンが多いです。そのため、稼ぐためにやっていることとそれが透けて見えやすく、ファンを作るどころかユーザーは寄ってきません。
インスタ運用において最短で成果を出す方法
インスタにおける運用の流れは理解できても、上記のとおりインスタは他SNSに比べてコンテンツの幅が広く、何をすればいいのか悩む運用者は少なくありません。
オアードでは、そんな「本気でインスタから集客したいが路頭に迷っている」方の運用を代行します。
一般的に流通しているインスタのノウハウの中には、アカウントを壊滅しかねない間違った情報もたくさんありますが、オアードの運用・集客ノウハウは、これまで300以上のアカウントで仮説・検証を繰り返して“実際に自社で確認済み”の確かなものに基づきます。
正しいインスタ運用で、効率的に集客したい方からの相談を随時お待ちしております。