【2022年】インスタグラムの最新アルゴリズムを解説|投稿をバズらせるためのシグナルとは

アルゴリズムとは、答えを導き出すための手順や計算方法のことであり、インスタグラムにおけるアルゴリズムは『ユーザーの体験をより良くするための仕組み』となります。

アルゴリズムは、いわばインスタグラム上のルールのようなものです。例えばサッカーのルールを知らずに試合で出ても勝てないように、インスタグラムのアルゴリズムを知らずして、インスタ運用を成功させることはできません。

インスタグラムのアルゴリズムは公式ブログで詳しく解説されていますが、それをもっとわかりやすく、且つ弊社の運用経験からわかった、正しい運用の仕組みについてもお伝えします。

インスタグラムのアルゴリズム

インスタグラムの公式ブログによると、アルゴリズムとは?について以下のように記載されています。

2010年にリリースした当初のInstagramでは、単一の写真ストリームが時系列で表示されていました。利用者が多くなりシェアされるコンテンツも増えると、ほとんどの皆さまは、すべてのコンテンツどころか、見たい投稿すら全部はチェックできなくなりました。2016年には、見られずに終わったフィードの投稿の割合は70%に達しました。その中では、親しい人の投稿についても、半分近くが見逃されていました。このような状況を踏まえ、利用者の関心に基づいて投稿をランク付けするフィードを開発して導入したのです。

Instagram 公式ブログ

インスタグラムは、ユーザーが好きなものや興味があるものに近づけるよう、各個人の趣味嗜好に合わせてパーソナライズされる仕組みになっています。より優れたインスタグラム体験を提供するために、現在のアルゴリズムの改良が進んでいます。

かつて時系列順に表示されていたフィードでは、ユーザーがインスタグラムを開くタイミングや興味の度合いによっては、見たい投稿が見られない状況になっており、これを改善するために、アカウントやジャンルに対する関心度や親密度を考慮する形へと変わっていきました。

また、フィード(ホーム)やストーリーズ・発見タブ・リールでは、それぞれ機能するアルゴリズムが異なります。共通する項目もありますが、その中でも優先度が変わったりと、表示する面によってコンテンツの役割も異なることから働くアルゴリズムにも違いがあります。

フィードとストーリーズのアルゴリズム

まずはじめに、フィードとストーリーズのアルゴリズムです。これらは、『フォローしているアカウントの投稿』の表示がメインになります。例えば親しい友人や家族、好きなアーティストや芸能人をフォローしてその投稿を見る、といった具合です。

中には、過去のリアクションやフォローしているアカウントの傾向から、おすすめの投稿や広告も含まれてきますが、基本的にはユーザーが見たいコンテンツを見る場所です。

フィードとストーリーズのアルゴリズムでは、投稿の内容や投稿者自身の情報、ユーザーが過去にどんな投稿にリアクションしたかなどをシグナルとして優先順位が付けられます。

【フィードとストーリーズのアルゴリズムを決めるシグナル】

シグナル具体的な内容
投稿に関する情報投稿の人気度と、投稿に関する一般的な情報が含まれます。人気度は何人がその投稿に「いいね!」したかなどを含み、一般的な情報は投稿日時、動画投稿の場合はその長さ、投稿が関連付けられた地域などです。
投稿者に関する情報投稿者に対するあなたの関心の度合いを表すシグナルです。直近の数週間で、あなたとその投稿者との間に何回やり取りがあったかなどが含まれます。
あなたのアクティビティあなたが関心を持つ可能性があるものがわかります。あなたが「いいね!」した投稿数などが含まれます。
あなたと特定の利用者とのやり取りの履歴あなたが、特定の利用者の投稿にどれくらい興味を持っているかがわかります。これには、相手の投稿にコメントしたかどうかなどが含まれます。

こうしたシグナルからユーザーが興味ある投稿を判断し、フィードに積極的に表示します。フォローしているアカウントの中でも、特定のアカウントの投稿に対して頻繁に「いいね」や「保存」をすれば、そのアカウントの投稿がその後も優先的にフィードやストーリーズに表示されやすくなります。

ちなみに、フィード投稿やストーリーズに対する具体的なアクションは以下の5つです。

【フィードで重視されるアクション】

  • 数秒間の時間を費やす
  • コメントする
  • 「いいね!」する
  • 再シェアする
  • 投稿者のプロフィール写真をタップする

また、公式ブログによる上記5つ以外では、弊社の運用経験から「保存」も大きなシグナルになっていると考えます。投稿に対して貴重な時間を費やすということは、それだけ満足度が高いというシグナルになり、例えば保存率が3%以上の投稿は発見タブに載りバズりやすくなる傾向があります。

発見タブのアルゴリズム

発見タブは、発見欄とも呼ばれ、『フォローしていないアカウントの投稿』の表示がメインになります。フィードやストーリーズが、興味があるアカウントに限定された“自ら選んだ投稿”を見る場所だとしたら、発見タブは、興味ありそうな投稿をインスタグラム側がレコメンドして“新しいコンテンツを発見できる”場所です。

そのため、フィードやストーリーズと同じく投稿の内容も重要ですが、発見タブでは、投稿者とのやり取りや過去にとったアクションの方が、投稿者自身の情報よりも強いシグナルになります。

【発見タブのアルゴリズムを決めるシグナル】

シグナル具体的な内容
投稿に関する情報投稿の人気度を測ります。どれだけ多くの利用者が、どれだけ素早く投稿に「いいね!」またはコメントしたか、あるいは投稿をシェアまたは保存したか、などがシグナルとなります。[発見]タブでは、こうしたシグナルは、フィードやストーリーズの場合よりもはるかに重視されます。
あなたと投稿者とのやり取りの履歴ほとんどの場合、[発見]タブに表示されるのは知らない人の投稿です。ただし、ある投稿者と過去にやり取りがあった場合、そのことが、その投稿者の投稿に対するあなたの興味を推し量る判断材料になることがあります。
あなたのアクティビティあなたがそれまでどのような投稿に「いいね!」、保存、コメントといったアクションを取ってきたかや、[発見]タブの投稿にどのような反応を示したか、などのシグナルが含まれます。
投稿者に関する情報直近の数週間で、その投稿者と他の利用者との間に何回やり取りがあったかなどのシグナルが含まれます。魅力的なコンテンツを投稿している人を、多種多様な投稿者の中から探し出すのに役立ちます。

フォロー関係にある投稿とは異なり、全く交流の無いアカウントの投稿を主に表示するため、発見タブではおすすめに関するガイドラインが適用されています。

例えば、ユーザーの安全性を阻害するコンテンツ(自傷・自殺を助長する内容)や、明らかに性的なコンテンツは発見タブに表示されません。他にも、景品表示法に抵触するような「魔法のように治る」と謳われた健康系のコンテンツなど、ユーザーの人生を狂わせてしまう可能性があるものは除外されます。

また、投稿単位だけで見られるのではなく、そういった投稿を繰り返すアカウント自体が除外されるため、発見欄において有害なコンテンツはユーザーに届けられないようになっています。

リールのアルゴリズム

リールも発見タブと同じく、『フォローしていないアカウントの投稿』の表示がメインになります。そのため、ユーザーがコンテンツに求めるプロセスも似ており、おすすめされたコンテンツの中から“瞬間的に興味を惹かれる”リールが表示されやすくなっています。

ただし、発見タブにはなくてリールにはあるものが「楽しさ」のという観点です。リールの基本的な性質は「楽しい」「面白い」といったクリエイティビティであり、リールというコンテンツを消化した後に“楽しめたかどうか”のアクションが重要なシグナルになります。

例えば、コメントをしたり使用されている音源一覧のページに遷移したり、クリエイターの興味を惹くコンテンツが多く並ぶようなアルゴリズムになっています。

【リールのアルゴリズムを決めるシグナル】

シグナル具体的な内容
あなたのアクティビティあなたが最近「いいね!」またはコメントをしたり、アクションをとったりしたリールを調べます。これらのシグナルを参考に、あなたとの関連性が高そうなコンテンツを把握します。
あなたと投稿者とのやり取りの履歴[発見]タブの場合と同様、表示されるのは知らない人が作成した動画です。ただし、ある投稿者と過去にやり取りがあった場合、そのことが、その投稿者の投稿に対するあなたの興味を推し量る判断材料になることがあります。
リールに関する情報動画内のコンテンツに関するシグナルです。解像度やフレームレートなどの動画に関する情報、音源、人気などが含まれます。
投稿者に関する情報投稿者の人気度は、魅力的なコンテンツを投稿している人を多種多様な投稿者の中から探し出し、あらゆる人にオーディエンスを見つけるチャンスを提供するのに役立ちます。

リールは動画コンテンツのため、解像度やフレームレートといった『見やすさ』も表示に関わってきます。チャット上で動画ファイルをやり取りすると送信前にツール側でファイルを圧縮されることもあり、気づかぬうちに低解像度のリールを投稿してしまうケースもあります。

そうならないよう、オンラインストレージで元の解像度を保って送受信するなど、見栄えにも気を使わないとリールのシグナルで評点は取れません。見る人を楽しませる意識と、最高の動画体験を提供するスタンスが大切になります。

ちなみにリールにも、おすすめに関するガイドラインが適用されています。発見タブと同じく不特定多数のアカウントによる投稿が並ぶため、ユーザーが望まない有害コンテンツを予め排除することを目的としています。

知らないと損するアルゴリズムの一部

ここまでお伝えしたインスタグラムの各アルゴリズムとシグナルは、基本ルールのようなものです。今後アルゴリズムのアップデートが行われても、この基本方針は変わらずユーザビリティをより高めるための改善が行われるでしょう。

以降で解説するインスタグラムの仕組みは、知らずにやっているユーザーが少なくない内容です。フォロワーを増やすためにやっていることが、実はアルゴリズムと逆行したマイナス要因になっている場合もあります。

【知らないと損するアルゴリズムの一部】

  • オリジナルコンテンツが優先される
  • 短時間で同じ投稿者の連投
  • ガイドライン違反

中には、インスタグラムが明らかなペナルティを与えていないことでグレーゾーンとされるものもありますが、今後アルゴリズムのアップデートで是正される可能性が高いと考え、もし思い当たる項目がある人は今すぐやめましょう。

H3. オリジナルコンテンツが優先される

Instagramトップのアダム・モッセリ氏が「今後オリジナルコンテンツかどうかを重要視する」とTwitterで言及しています。

https://twitter.com/mosseri/status/1516811952235769860

簡単に要約すると、「コピーコンテンツよりもオリジナルコンテンツをより評価する」とあり、最もわかりやすい例である『リポスト』もこのコピーコンテンツに該当します。

リポストとは、他のユーザーの投稿を借りて自身のアカウントでも投稿をすることです。わかりやすくいうと『投稿の再利用』です。全く同じ投稿になるため、独自で投稿を作成しなくて済みます。リポストした投稿はフィード欄にも載るため、他人の投稿だけでフィードを埋めることもできます。

【リポストで投稿されたリールの例】

インスタ リポスト

企業アカウントは素材の準備が難しいことが運用上の壁になりやすいですが、リポストを駆使すれば素材問題をクリアできるどころか、制作にかかるリソースが不要となり更新頻度も担保できるようになります。

このように聞くと、リポストは非常に便利な手法であり、実際に中の人が出ない企業アカウントやメディアアカウントのほとんどがリポストで投稿を成り立たせていますが、このリポストが、今後は表示の機会を失う可能性があるということです。

現在はまだ有効なリポストですが、今後は淘汰されていく可能性が高く、多くの企業・メディアアカウントは「オリジナルコンテンツにこだわれるか?」の分水嶺に立たされるでしょう。

同じユーザーによる短時間での連投

同じユーザーが短時間で複数投稿しても、実際には一部しか表示されません。これは、表示するコンテンツが偏らないようにするためのアルゴリズムによるものです。

そのため投稿頻度は約3時間以上はあけた方がよく、1日3投稿するなら朝・昼・夜と等間隔で発信した方がリーチ数は伸びやすくなります。

ガイドライン違反

インスタグラムにはコミュニティガイドラインが適用されています。先に紹介した『おすすめに関するガイドラインと』と同じく公序良俗に反する投稿を表示させないためのものですが、こちらはインスタグラム全体にかかるガイドラインになっています。

例えば、以下のように不正によってフォロワーを増やすことを禁ずると明記されていたり、テロや宗教的な煽動活動を許さないと記載されています。

「いいね!」、フォロー、シェアを人為的に集めたり、同じコメントやコンテンツを繰り返し投稿したり、利用者の同意を得ずに商業目的で繰り返し連絡したりしないでください。スパムのない環境を維持しましょう。「いいね!」やフォロー、コメントを含むやり取りの見返りに、現金や現金同等物の提供を申し出たりしないでください。誤解を招く偽のユーザーレビューや評価の提供、勧誘、取引に関与したり、これらの行為を促進、奨励、助長、承認したりするようなコンテンツを投稿しないでください。

Instagram コミュニティガイドライン

インスタグラムは「インスタを楽しむユーザー」が使いやすくなるよう設計されており、こうしたガイドラインも健全性を保つために定められています。そのため、SEOにおける被リンクの購入のように、インスタを“攻略”しようとするブラックハットな手法は、今後アルゴリズムのアップデートによってペナルティを課せられる可能性も十分に考えられます。

横行している、ガイドライン違反に該当してもおかしくない主な行為は以下2つです。

  • フォロワーを購入する
  • ツールなどで自動化されたアクション(いいね、フォロー)

フォロワーを増やすのは、最終的にインスタから集客することが目的の大半だと思いますが、フォロワーを購入すると“全くの逆効果”にしかなりません。良いことは一つもないため、絶対に購入してはいけないと、弊社のクライアント様にも日ごろから注意喚起しています。

投稿を発見タブに載せる方法

発見タブに投稿を表示させるためには、投稿の内容ばかりを改善していても上手くいかない場合があります。もちろん投稿内容にニーズがなければそもそもという話ではありますが、実はそのもっと前の段階で投稿が発見欄に載るかどうかが決まっています。

発見タブに載るかどうかのポイントは、フォロワーとの“エンゲージメント”の高さです。

【発見欄に投稿を表示させるステップ】

  1. 正しい属性のフォロワーを集める
  2. フォロワーとのエンゲージメントを高める
  3. 投稿とリールを発信していく

エンゲージメントを高めるためには、まず母集団形成となるフォロワーの属性に濁りがないかどうかが重要です。

投稿を発見タブに載せるための詳しい内容は、以下の記事で解説しています

インスタの発見タブとは?投稿を表示させる方法や仕組みをわかりやすく解説

インスタの運用・集客で困ったときは

インスタグラムのアルゴリズム理解なくして、運用・集客の成功はありません。

ただし、アルゴリズムを理解してはじめてスタートラインにたてるのであって、運用にあたってはストーリーズやリールなど幅広いコンテンツを使いこなさなければならず、具体的に何をすればいいのか悩む運用者は少なくありません。

オアードでは、そんな「本気でインスタから集客したいが路頭に迷っている」方の運用を代行します。

一般的に流通しているインスタのノウハウの中には、アカウントを壊滅しかねない間違った情報もたくさんありますが、オアードの運用・集客ノウハウは、これまで300以上のアカウントで仮説・検証を繰り返して“実際に自社で確認済み”の確かなものに基づきます。

正しいインスタ運用で、効率的に集客したい方からの相談を随時お待ちしております。

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