インスタグラムでは、他のユーザーが作った投稿を自分のフィードに再投稿することができます。リポストやリグラムと呼ばれる投稿方法であり、主にメディア系のアカウントで使用されています。
リポストは、自分で投稿を作る必要が無い、つまり写真や動画といった素材の準備も不要になるなど、有効活用できれば投稿を効率化できる手段になります。
しかし、リポストはメリットばかりではなく知っておかなければならないデメリットも存在します。
インスタグラムのリポストとは
リポストとは、他のユーザーの投稿を借りて自身のアカウントでも投稿をすることです。わかりやすくいうと『投稿の再利用』です。全く同じ投稿になるため、独自で投稿を作成しなくて済みます。
リポストした投稿はフィード欄にも載るため、他人の投稿だけでフィードを埋めることもできます。
【リポストで投稿されたリールの例】
リポストのマナーとして、リポスト投稿のキャプション内で投稿を貸してくれたユーザーをメンションします。メンションされることでフォロワーが増加したり、アカウントの知名度を上げられることもあり、投稿を貸した側にもメリットがあります。
また、リポストする際は内容に一切の変更を加えていけません。加工してオリジナルコンテンツのように扱うことはマナー違反であり、リポストの許可を得る際にも快くは思われないでしょう。ちなみにハッシュタグを変えるのは、ほとんどの場合問題ありません。
企業アカウントやメディアが多用するリポスト
リポストを行うのは主に企業アカウントやメディアアカウントです。企業アカウントは写真や動画の素材を準備するのが、個人アカウントに比べてかなり難しいことからリポストが多用されます。
例えば、旅行系のアカウントを運用しているからといって、中の人が実際に頻繁に旅行に行っているとは限りません。個人アカウントであれば、自身の体験を投稿にしていくことが多いため、実際に行った旅行先で写真や動画を撮れば素材に困りませんが、企業の場合はアカウント立ち上げの企画が先行します。もちろん企画会議の段階で素材問題の解消も行われますが、準備できないと判断されれば運用自体が断念されます。
そのため、リポストを駆使すれば素材問題をクリアできるどころか、制作にかかるリソースが不要となり更新頻度も担保できるようになります。企業アカウントにとっては、多くの問題を同時に解決する良策というわけです。
リポストによる投稿は非推奨
このように聞くと、リポストは非常に便利な手法であり、実際に中の人が出ない企業アカウントやメディアアカウントのほとんどがリポストで投稿を成り立たせています。
しかし、投稿の問題解消に最適と思われるこのリポストですが、実は当社では推奨していません。なぜなら、インスタグラム自体が、「今後オリジナルコンテンツかどうかを重要視する」と明言しているためです。
【Instagramトップのアダム・モッセリ氏がTwitterで言及した内容】
簡単に要約すると、「コピーコンテンツよりもオリジナルコンテンツをより評価する」とあり、リポストはこのコピーコンテンツに該当します。
現在はまだ有効なリポストですが、今後は淘汰されていく可能性が高く、多くのメディアアカウントは「オリジナルコンテンツにこだわれるか?」の分水嶺に立たされるでしょう。
インスタグラムにはリポストの機能はない
実はインスタグラム内に、投稿をリポストする機能はありません。ツイッターのリツイートのように、他人の投稿を再利用することができないため、外部のアプリを使う必要があります。
ちなみに、自身のストーリーズで他人の投稿をシェアするだけであれば、インスタグラム内の機能で完結できます。リポストとは異なりますが、シェアしたい場合に知っておきたい方法なので詳しいやり方は後述します。
リポストのやり方
インスタグラムでリポストする手順は以下です。
- リポストアプリをインストールする
- リポストしたい投稿を表示して、URLをコピーする
- リポストの設定を決める
- リポストする
「外部のアプリを使う」と聞くと少し面倒に思うかもしれませんが、一度やってみるととても簡単に済みます。慣れてくれば1つのリポストあたり数分で完了できます。
リポストアプリをインストールする
いくつかリポスト用のアプリは存在しますが、おすすめは「Repost for Instagram リポスト」です。以降の手順では、こちらのアプリでのリポスト方法を解説していきます。
まずは、「Repost for Instagram リポスト」をストアからインストールします。
一部の機能を使用するには有料でないとダメですが、基本的なリポストをするだけであれば無料で利用できます。
リポストしたい投稿を表示してURLをコピーする
インストールが完了したら、アプリを起動します。はじめは起動した直後の画面には何も表示されていませんが、リポストするとここに履歴が積み重なっていきます。
アプリ画面右上のインスタグラムのマークを選択します。すると、インスタグラムのアプリに切り替わりますので、リポストしたい投稿のURLをコピーしましょう。
投稿画面の右上にある「…」をタップすれば「リンク」が表示されます。それを選択すればコピー完了です。
リポストアプリに戻ると、クリップボードから自動でURLを読み込んでくれるため、そのまま処理が終わるのを数秒待ちます。
リポストしたい投稿が表示されたら、その投稿を選択します。
リポストの設定を決める
設定といってもやることはほぼなく、ラベルの配置場所や色を決めるのみです。
ちなみにラベルを表示したくない場合は月額550円の有料プランに加入すれば消すことができます。リポストされた投稿でラベルが残ったままのものはあまり見かけないため、見栄えのためにもラベルはない方が印象が良いです。
また、「その他の設定」ではキャプションを自動コピーするかどうかを選択できますが、リポストする際は元のキャプションを加工なしで掲載するのがマナーのため、自動コピーはオンにしておいた方が便利です。
設定を終えたら、「再投稿」を選択してインスタグラムのアプリに切り替わった後、通常の投稿のように操作してリポストは無事完了です。
投稿をストーリーズでシェアする方法
リポストではなく、他ユーザーの投稿をシェアするだけであればインスタグラム内の操作で完結できます。
- シェアしたい投稿を表示し、紙飛行機マークをタップする
- 「ストーリーズに投稿を追加」をタップする
- 通常のストーリーズのように、内容を作ったら投稿する
以上で投稿のシェアは完了です。
リポストするときのマナー
リポストする際は、最低限守らなければいけないマナーがあります。
- 事前にDMで許可をとる
- リポスト投稿のキャプションでメンションする
- 内容は一切加工しない
- リポストが完了したことをDMで伝える
他ユーザーが苦労をかけて作成した投稿を借りるため、勝手にリポストするのは絶対にNGです。また、一度リポストの許可をもらえたユーザーから、後日別の投稿をリポストさせてもらえる可能性は高いです。そのため、良好な関係を作っておくことが最善です。
事前にDMで許可をとる
リポストした投稿が決まったら、必ず事前に持ち主であるユーザーにDMで許可をもらいましょう。中には、リポストを一切許可していない人もいます。
許可をもらう際のDMの文章例を紹介するので、文面に困った人は参考にしてみてください。
はじめまして😊
突然のご連絡お許しください🙇
○○の素敵なお写真を拝見して、ご連絡させていただきました✨
○○を始め、○○全般の「○○の悩み」に寄り添うアカウントを目指している△△△と申します🙌
○○の素敵な投稿を、ぜひ当方でもリポストして拡散したいと思いまして、、、いかがでしょうか❓😳
もし「リポストOK!」でしたら、ご返信いただけるととても嬉しいです🥰
リポスト投稿のキャプションでメンションする
リポストをする側のメリットは前述しましたが、リポストされる側にも投稿が拡散される可能性があるためメリットがあります。そのためには、リポスト投稿のキャプションでメンションされなければなりません。
「○○様の投稿をご紹介します」の○○の部分に「@ユーザー」に置き換えることで、メンションとリポスト元の紹介を兼ねる書き方がベターでしょう。
内容は一切加工しない
Web上における引用と同じで、リポストさせてもらう投稿は一切加工しないようにしましょう。加工してしまうと、人の投稿を利用してオリジナルコンテンツを作ることになり、投稿を貸した側からしても良い気はしないでしょう。前述のように、リポストされる側からすれば許可するのはあくまで自身の投稿を広めてもらうためだからです。
写真や動画の内容はもとより、キャプションもそのまま転載しましょう。唯一、ハッシュタグだけは変えても問題ありません。元の投稿が使っていないハッシュタグで再投稿することで、未開拓のユーザーにアプローチできる可能性もあります。
リポストが完了したことをDMで伝える
リポストが完了したら、すぐに持ち主にDMでその旨を連絡しましょう。必須ではないですが、マナーとしてあった方が親切ですし次回も相談があったときに協力したいと感じてもらいやすいでしょう。
リポスト完了を伝える際のDMの文章例を紹介するので、文面に困った人は参考にしてみてください。
こんにちは☀️
先程、リールをシェアさせていただきました✨
もし何かお気づきの点がございましたら仰ってください🙇
以上、ご報告でした🥰
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