インスタグラムのストーリーズには「質問スタンプ」を設置することができます。その名の通り、質問を集めるための機能であり、この機能を有効活用できているとインスタ運用が効率的になります。
意外と知られていない質問スタンプのメリットや、基本的な使い方をわかりやすく解説します。
インスタの「質問スタンプ」とは
インスタの「質問スタンプ」とは、ストーリーズに設置できる質問募集のスタンプです。質問文は自由に変更できるため、様々な質問をすることができ、そのストーリーズを見たフォロワーが回答してくれます。
集まった回答は後で一覧で確認でき、それぞれの回答をストーリーズでシェアすることもできます。回答をシェアする際に、一言コメントを添えてストーリーズを発信したり、定期的に質問回答祭りを開催することでフォロワーとの繋がりを強化することが可能です。
ちなみに以前のインスタグラムでは「はい」か「いいえ」の二択でしか回答できないアンケート機能のみあり、質問を募集する場合は外部のアプリを使用しなければいけませんでした。現在は上記のとおり、ストーリーズで質問スタンプを設置するのみで募集できるようになっています。
質問スタンプの使い方
質問スタンプの使い方は非常に簡単です。ストーリーズの作成画面で、上のスタンプ一覧をタップし、「質問」を選べばストーリーズ内に設置できます。
- 右上のスタンプ一覧をタップ
- 一覧から「質問」をタップ
すると、以下のように質問スタンプが設置されます。質問文のテキストは、文章をタップすれば変更できるため必要に応じてフォロワーに聞きたい内容に変えましょう。
ピンチイン・ピンチアウトで質問スタンプの大きさを変えたり、質問スタンプの位置を動かすもこともできます。以下のように、テキストと合わせて質問スタンプを設置すれば、単に質問スタンプだけを発信するよりもフォロワーから回答をもらいやすい場合もあります。
質問スタンプはフォロワーとコミュニケーションをとるためのツールでもあるため、より回答が集まりやすいように工夫くることも大切です。ネタがないからといって、毎回のように「質問ありますか?」を繰り返していると、飽きられてしまってストーリーズの閲覧数自体が下がってしまう可能性もあります。
質問内容の例
シンプルに「質問ありますか?」でもよいですが、それなりのフォロワーがいてファンメイキングできているアカウント、つまりファンが多いアカウントでなければ回答は集まりにくいです。
そのため、ストレートに質問するのではなく、「○○を教えて」のような具体的なテーマを設けて質問するのがおすすめです。例えば以下のようなイメージです。
せっかく質問するのであれば、今後の投稿内容のネタのリサーチに繋がるものであったり、回答をシェアしやすいような広がりのあるテーマで募集するのがよいでしょう。
集まった回答の見方
質問スタンプに集まった回答は、ストーリーズの下部にある「アクティビティ」を表示すれば見ることができます。公開から24時間以上経過している場合は、プロフィール画面のアーカイブから該当のストーリーズを表示し、上にスワイプ(引き上げる)すれば回答の一覧を見ることができます。
「すべてを見る」をタップすれば、集まった回答を全部表示できるためシェアする回答を選びやすくなるでしょう。
回答をストーリーズでシェアする方法
質問スタンプは、回答を集めるだけではなく回答を次のストーリーズでシェアすると、フォロワーとのコミュニケーションをより強化できます。「回答を取り上げてくれた!」と嬉しい気持ちになってもらえれば、次質問が募集されたときも回答したいと感じてもらいやすいでしょう。
ストーリーズでシェアしたい回答を選択したら、真ん中の「返答をシェア」をタップします。
すると以下のようにストーリーズの作成画面に移り、後は通常通りストーリーズを作って投稿すればOKです。
複数の回答すべて個別でシェアするのが大変なときは、回答一覧画面のスクリーンショットを撮り、ストーリーズに貼り付けてまとめてシェアする方法も有効です。
回答がたくさん集まってすべてをシェアできないときは、何件かを個別でシェアしながらコメントし、最初か最後に回答すべてをまとめてシェアすると、ストーリーズの更新頻度も保ちつつ飽きられづらくなります。
質問への答え方
ここまでは質問スタンプを設置して募集する側の使い方を説明しました。続いて、質問スタンプに回答する側の操作を説明します。
質問スタンプへの答え方は単純で、「テキストを入力…」をタップして回答となるテキストを入力し、下の送信を押せば完了です。テキストはもちろん、絵文字も使用可能です。
誰が回答したかは、質問を募集したアカウントからはわかります。ただし、回答をシェアする際は匿名になるため、当事者間以外で「誰がなんと回答したか」はわからないようになっています。
質問に答えてくれない原因
質問スタンプを設置してもなかなか回答が集まらない場合は、フォロワーとのエンゲージメントが低いことが推測されます。エンゲージメントとは「つながり」のことであり、エンゲージメントが低いとそもそもストーリーズを閲覧してもらえません。
フォロワーがみな、自身のアカウントに興味があるわけではなく、増やし方によっては間違った母集団形成をしてしまっているケースもあります。例えば「いいね活動やフォロワー活動でフォロワーを増やした」であったり、最悪の場合は「フォロワーをお金で購入した」といったこともあります。
フォロワーは数字ではなく『人』であるため、ただ増やせばいいというわけではありません。投稿を通じてアカウントに興味を持ってもらい、興味度合いが高いフォロワーが日々ストーリーズも見てくれる、という関係性ができていなければなりません。
もし質問募集しても回答が得られず、ストーリーズの閲覧率(閲覧数÷フォロワー数)が10%以下の場合は間違ったフォロワーの増やし方をしてしまっている可能性があります。心当たりがある人は、以下の記事を参考にしてみてください。
インスタの自動いいねツールを使ってはいけない理由|規制だけではない本当のデメリットを解説
インスタでフォロワーを購入してはいけない5つの理由|百害あって一利なしを言い切れるワケを解説
もしストーリーズの閲覧率自体がそこまで低くない場合は、単純に内容に問題があるかもしれません。見られているのに質問スタンプを設置しても回答が集まらない場合は、質問の内容を変えて工夫してみるか、こちらもフォロワーを増やし方やアカウントのコンセプト設計から見直すことをおすすめします。
【2022年最新】インスタで集客を成功させる方法|コツはエンゲージメントが高いアカウントの育成
ストーリーズで質問スタンプを活用するメリット
正しくインスタを運用し、集客につなげていくためには質問スタンプを有効活用すべきです。なぜなら、インスタはユーザー間のコミュニケーションを大切にしており、例えばストーリーズでは閲覧数・閲覧完了数・ストーリーズ内でのアクション数などがシグナルとして計測されます。
また、ストーリーズ以外ではDMのやり取りなども親密度を示すシグナルとなります。質問スタンプは、ストーリーズ内でのアクションからDMでのコミュニケーションまで、フォロワーとインタラクティブな関係を構築するために非常に有効なのです。
ストーリーズで質問スタンプを活用するメリットをまとめると以下の3つです。
- ユーザーのニーズを把握しやすい
- フォロワーとのコミュニケーションがとりやすい
- インタラクティブな関係を築きやすくなる
ユーザーのニーズを把握しやすい
質問への回答は、ユーザーが何を求めているかを把握するための調査ツールにもなります。例えばシンプルに「聞きたいことある?」と質問した場合、それに対する回答はフォロワーが質問者に求めている情報、また自分では気づけなかった情報です。
“リアルな声”を参考にして、次の投稿のテーマやストーリーズの内容を考えると、フォロワーのみならず未フォロワーのアカウントのニーズにも合わせていけるでしょう。インスタ運用では、こういったマーケティングがとても重要であり、インサイトを分析するだけではわからなかったニーズを知るためも質問スタンプは有効です。
フォロワーとのコミュニケーションがとりやすい
フォロワーとのコミュニケーションは、インスタ運用において生命線といっても過言ではないくらい重要です。インスタはユーザー間のインタラクティブなコミュニケーションを大切にしています。
インスタのアルゴリズムは、投稿がフォロワーに見られ、続いて発見欄やハッシュタグ検索など外部へ拡散していくようになっています。つまり、フォロワーから価値があると思われない投稿は拡散性が弱く、未フォロワーのアカウントにリーチしないため一向に新規のフォロワーが増えないという悪循環になるということです。
とくにストーリーズは1日3回の更新頻度が理想とされるなど、日々フォロワーとの接点になるコンテンツです。投稿やリールと違い、情報だけではない+αを求められるため、質問スタンプを通じてフォロワーをコミュニケーションをとることでエンゲージメントを高めやすくなります。
インタラクティブな関係を築きやすくなる
インタラクティブとは双方向性という意味で、わかりやすくいうとお互いがコミュニケーションをとれている状態です。一方通行のコミュニケーションではなく、コメントやDMには必ず返信をして、質問スタンプへの回答もシェアしてコメントして・・・のように、双方向のやり取りはインスタのシグナルを得やすくなります。
インスタ運用で集客を行っていくためには、フォロワーをファンに昇華させていく必要があります。そのためには一方通行の情報発信だけではダメで、フォロワーともっと深い信頼関係で繋がれる工夫が求められます。
質問スタンプは、回答をシェアすることで「返信をもらえた」や「質問したら答えてくれる」のように感動を生みやすい仕掛けでもあります。これを上手く活用して、フォロワーとインタラクティブな関係を築きましょう。
インスタの「質問スタンプ」でよくある質問
質問スタンプへの回答に文字数制限はある?
端末によって少し幅がありますが、約45文字までで制限されるケースが多いです。そのため、長文で返信したい場合は複数回に分けて回答するか、ストーリーズへの返信(DM)で質問者に直接送るのがよいでしょう。
質問スタンプに回答すると他のユーザーにばれる?
誰が質問に回答したかは質問者のみに公開されるため、他のユーザーにはばれません。ただし、質問者が回答をストーリーズでシェアする際、回答一覧のスクリーンショットをそのまま載せてしまうと、ユーザー名が表示されているためばれる可能性はあります。
とはいえ、多くの質問者は取り扱いに配慮して質問スタンプを設置するでしょうし、回答一覧に表示される回答の数も限定的です。そのため、回答すると他のユーザーにもばれる可能性は非常に低いでしょう。
どんなネタで質問するのがいい?
フォロワー数が多く、ストーリーズの閲覧率が20%をこえるようなアカウントであれば「聞きたいことある?」や「なんでも質問受付中」のようにオープンクエスチョンでもたくさんの回答が集まります。
逆に、フォロワー数が少なかったりストーリーズの閲覧率が10%以下の場合は回答しやすい質問をしましょう。例えばフォロワーの実体験で答えられる質問であったり、特定のテーマに対する感想などです。
ストーリーズだけではないインスタ運用のコツ
インスタ運用ではストーリーズの他にも、フィード投稿やリールなど幅広いコンテンツを使いこなさなければならず、具体的に何をすればいいのか悩む運用者は少なくありません。
また見るべき指標はエンゲージメントだけではなく、そこにつながるプロフィールアクセス率やフォロー率など他の指標も同時に追っていかなければいけません。
オアードでは、そんな「本気でインスタから集客したいが路頭に迷っている」方の運用を代行します。
一般的に流通しているインスタのノウハウの中には、アカウントを壊滅しかねない間違った情報もたくさんありますが、オアードの運用・集客ノウハウは、これまで300以上のアカウントで仮説・検証を繰り返して“実際に自社で確認済み”の確かなものに基づきます。
正しいインスタ運用で、効率的に集客したい方からの相談を随時お待ちしております。