Instagram をはじめとする、SNSにおける最もポピュラーな指標は「いいね数」ではないでしょうか。
投稿に対して気軽にリアクションできる「いいね」は、人気の度合いを測るために用いられやすく多くのユーザーが気にする数値です。
では、そんな「いいね」の数はどうやったら伸ばせるのか?
具体的なやり方を知らないInstagram運用者のために、いいね数を増やす5つの方法を解説します。
Instagramのいいね数を増やす5つの方法
Instagramのいいね数を増やす方法は以下の5つです。
- リーチ数を増やす
- 投稿回数を増やす
- タイトルを最適化する
- コンセプトに沿った投稿をする
- ストーリーズを最適化する
「これをやれば楽にいいねが増える!」のような裏技は、Instagramの運用において存在しません。
ターゲットユーザーのニーズにささる投稿を発信し続け、認知を増やしながらインサイトで分析と改善を繰り返す。質と量をどちらも最適な形で継続的に更新することが基本になります。
基本と聞くと誰でもできることのように感じられますが、基本に忠実なInstagram運用ができる人は意外と多くありません。継続するとなれば尚更です。だからこそ、正しい運用を続けることで、時間経過とともに競合優位なアカウントを育成できます。
リーチ数を増やす
リーチ数とは、投稿を見たユーザーの数です。当然ですが、投稿がユーザーにリーチしなければいいね数は絶対に増えません。
リーチが多ければ多くのユーザーに投稿が認知され、その分いいねされる可能性が高まります。一方で、リーチが少ないと投稿を認知するユーザーが増えません。結果として、いいね数も思うように増やしづらくなります。
つまり、いいね数は以下のステップで増える以外に道はないということです。
- リーチ数を増やす
- 投稿内容に好感を持ってもらう
- いいねされる
リーチ数を増やす方法は以下の記事で詳しく解説しています。
インスタのリーチとは?確認方法・増やし方・伸びない原因をわかりやすく解説
投稿回数を増やす
単純な方法ですが、投稿回数が増えればそれだけリーチ数が増えるため、比例していいね数も増えやすくなります。ただし、ターゲットユーザーのニーズに沿わない投稿を乱発しても意味はなく、あくまでユーザーにとって価値ある投稿をたくさん増やさなければいけません。
また、Instagramはアカウントや投稿のジャンルを認識するため、毎回の投稿ごとにジャンルやテーマが大きく異なると、投稿数を増やしてもリーチ数の増加には繋がりづらくなります。
Instagramで量と質の両立が難しいのはこのためで、感覚的に投稿を作っていても「ユーザーにとって価値ある投稿」は生まれづらいです。質を担保できていない中で、数だけ増やし成果も出ず疲弊していくアカウントは少なくありません。
タイトルを最適化する
「ユーザーにとって価値ある投稿」を作るステップで最も重要なのが「タイトルの最適化」です。タイトルはフィードに並ぶ投稿の中から、自分の投稿を見つけてもらうための要素であり、タイトルで価値を感じてもらえないと、内容を見てもらうことはできません。
大事なのは「この投稿を見て、具体的に何を得られるのか?」を“瞬時”に判断できることです。Instagramのフィードや発見にはたくさんの投稿が並び、ユーザーは一つ一つを吟味しません。
流れの中で目にとめてもらうためには、まずタイトルから「見る価値」をとにかくわかりやすくしなければいけません。
いいねされやすいタイトルの条件は以下です。必ず満たしましょう。
- 内容を見て何を得られるか?が明確
- 内容を具体的に表現している
- ターゲットコールとなるキーワードが目立つ
- なるべく端的にまとめる(15文字以下)
ではこれらを満たさないとどうなるのか?良いタイトルと悪いタイトルの具体的な例も紹介します。
■悪いタイトルの例
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インスタの投稿がよくなる具体的なコトとは
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■良いタイトルの例
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いいねが爆増する投稿づくりの秘訣5選
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悪いタイトルは、「よくなる」や「コト」が曖昧な表現のため、ユーザーはこれが何を示すのか理解が瞬時に進みません。何がどうなるのか?をわかりやすく表現するためには、1ワード1ミーニングを意識して言葉を選びましょう。
コンセプトに沿った投稿をする
フォロワー以外からのいいねも大切ですが、最終的に集客まで行う場合はフォロワーとのつながり(エンゲージメント)も重要です。アカウントのコンセプトに沿わない投稿は、フォロワーからいいねされづらいどころかフォロー解除の原因となります。
あるときは「ダイエットの方法」を解説する投稿をし、あるときは動物ハプニング系のバズ目的の投稿をする等、投稿の内容に一貫性のないアカウントはいいね数は増えづらいでしょう。
正確には「増えないの」ではなく、「間違った属性の母集団ができてしまう」のです。フォロワー数は単なる数字ではありません。その内訳こそが重要なのです。
フォロワーは自身のアカウントに興味をもった、いわば顕在顧客に転換する潜在層ですが、「何に興味をもってフォローしたか?」がずれてしまうと、本来ターゲットとするアカウントではないユーザーからのフォローばかりが増えます。はじめから属性が違うため、どれだけエンゲージメントを高めようとしても顕在顧客には転換しません。
ストーリーズを最適化する
ストーリーズは、基本的にフォロワーに向けて表示される仕組みとなっています、言い換えれば、ストーリーズがよく見られているアカウントはフォロワーとのつながりが強く、見られていないアカウントはフォロワーからあまり好かれていない傾向があるということです。
そして、ストーリーズの閲覧率は、そのままフィード欄への投稿の露出具合にも影響を及ぼします。ストーリーズをあまり見ていないユーザーのフィード欄では、そのストーリーズを発信しているユーザーの投稿も上位に表示されづらくなるわけです。
投稿のインプレッション(表示回数)が少なくなれば、当然ですがいいねされる機会も減少します。
いいね数を増やしたいとき、どうしても外部(フォロワー以外)への意識が強くなりがちですが、実はフォロワーとのエンゲージメントもいいね数の増加に大きく関係します。
エンゲージメントを高めるストーリーズの作り方は、以下の記事で詳しく解説しています。
【2022年最新】インスタで集客を成功させる方法|コツはエンゲージメントが高いアカウントの育成
Instagramのいいね数の平均
Instagramのいいね数は、エンゲージメントの高さによって左右されるため画一的な平均は存在しません。さらに、発見欄や検索結果の上位など、投稿がフォロワー以外へも露出できている場合はさらに平均を測りづらくなります。
ただし、フォロワーが多ければ多いほど“いいね率”は下がる傾向はあります。例えば、フォロワーが1万人と1,000人では母集団の大きさが変わるため、ターゲットから逸れたフォロワーも増えやすくなるためです。
とはいえ、いいね活動やフォロワー活動といった間違った運用ではなく、正しく運用してフォロワーが増えている場合は別です。ストーリーズも活用できていたとすると高いエンゲージメントを実現でき、フォロワーが増えてもいいね率を下げないことは可能です。
Instagramのいいね数の平均は、自身の過去の投稿で測ってみるとよいでしょう。平均値より多ければ、他の数値も上昇していることが多く改善がみられている証拠でしょう。世間一般で言われている平均値に惑わされないことが大切です。
いいね数が少ないときの原因
いいね数が少ないときの原因は、前述した「増やす方法」の逆をやってしまっているケースが多いです。
- リーチ数が増えていない
- 投稿回数が少ない
- タイトルが曖昧で投稿が閲覧されていない
- コンセプトぶれぶれの投稿をしている
- ストーリーズを活用できていない
中でも特に多いのが、「タイトルが曖昧で投稿が閲覧されていない」ことです。
タイトルを最適化できていない=ターゲットユーザーのニーズがきちんと把握できていないことになるため、その状態で投稿回数を増やしてもリーチ数が増えていかない負のスパイラルに陥っています。
ですので、感覚的に投稿を作るのではなく、はじめにリサーチを行ったうえで反応が良さそうな投稿内容を決め、タイトルを最適化していきましょう。その上で、1投稿ごとにインサイトを確認して実際の反応がどうだったのか?を分析します。
投稿するたびに、ただ「いいねが増えた or 増えない」だけを見ていても効果検証にはなりません。Instagramの指標はいいね数だけではなく、いいね数の増加に寄与する指標がたくさんあるためです。
Instagramにおける重要指標の見方は、以下の記事で詳しく解説しています。
インスタグラムインサイト分析の見方|集客のための正しい使い方を具体的に解説
いいね数以外に重要なInstagramの指標
いいね数が増えること自体は、投稿が評価されているという意味で大切なものではあります。しかし、Instagramを運用する目的が集客のためである場合、いいね数はそこまで追うべき数字ではなく、代わりに以下にあげる別の指標を見ていかなければなりません。
- プロフィールアクセス率
- フォロー率
- エンゲージメント率
いいね数は表層的な数字でしかありませんが、紹介するこれらの指標は、運用が上手くいってるかどうかを明確に測るためのものです。
プロフィールアクセス率
プロフィールアクセス数とは、投稿を見たユーザーがプロフィールに訪れた人数です。投稿内容に価値を感じ、アカウント自体への興味関心が高まったかどうかを観測する指標になります。リーチが発生した次のステップとなるのがプロフィールアクセス数です。
例えば、リーチ数が100回あるのにプロフィールアクセス数は5回だった場合、プロフィールアクセス率は5%になります。リーチ数は多いが、プロフィールアクセス率は低い状態です。
投稿内容に興味は持ってもらえたが、プロフィールを見たときに「フォローしたい」とは思わなかったことになります。つまりプロフィールに原因があるという仮説がたちます。
フォロー率
フォロー数とは字面のとおり、他アカウントからフォローされた数です。プロフィールアクセスが発生した次のステップとなるのがフォロー数です。
多くのインスタ運用者は、このフォロー数を増やすために四苦八苦していることでしょう。当然ながら、一定のフォロワーがいないと顕在顧客に転換すべきπがそもそも存在しないため、フォロワー数を増やすことはインスタ運用の大命題です。
絶対数見るフォロー数も大切ですが、リーチ数に対するフォローされた割合(フォロー率)も見ていかなければいけません。
例えば、リーチ数が100回あるのに対してフォロー数が5人だった場合、フォロー率は5%となり決して高い数字とは言えません。もちろんジャンルやテーマによって相場はわかるため理想の値を一概には言えませんが、自身の各投稿における平均値を参考にして高いか低いかを判断することは可能です。
エンゲージメント率
エンゲージメントとは、フォロワーとの親密度を表す指標です。インスタはフォロワー(内部)からフォロワー以外(外部)へとリーチが広がっていく仕組みのため、内部エンゲージメントが高ければ高いほど投稿が発見欄などの外部に露出しやすくなり、フォロワー以外へのリーチが増えていきます。
インスタグラム内で“内部エンゲージメント”という指標が設けられているわけではなく、あくまで正しくインスタ運用している運用者の間で使われている指標であり、算出するためには以下の計算式を用います。
内部エンゲージメント率 = ストーリーズの閲覧率
ストーリーズの閲覧率 = フォロワー数 ÷ ストーリーズの閲覧数
エンゲージメントが高いアカウントはファンメイキングができているということです。ファンが多いアカウントは、ストーリーズやハイライトといった購入の導線になる設計だけをしておけば、セールスをかけなくても商品やサービスを購入してもらえます。
ちなみにストーリーズの閲覧率は15%以下だと低いとされ、20%以上になると内部エンゲージメントは高いと考えられています。内部エンゲージメントを高めるためには、日ごろからフォロワーとのコミュニケーション(交流)が大切になります。
自動いいねツールは使ってはいけない
結論からいうと、自動いいねツールは絶対に使ってはいけません。
自動いいねツールとは、そのままの意味合いですが“自動で他アカウントの投稿に「いいね」をするツール”です。手動でいいねをして回るよりも、圧倒的にたくさんの投稿にいいねできるため、いいね活動による「いいね返し」や「フォロワー増加」を狙う人からすると、非常に効率的なツールです。
そのため、いいね活動を自動化することで、単純にいいね数を増やすだけなら費用がかかってもコストパフォーマンスが高い施策になります。
ではなぜ絶対に使ってはいけないのかというと、自動いいねによって“エンゲージメントの低い母集団”が形成され、後々の集客率を著しく低下させる温床になってしまうからです。
さらに、Instagramにおいて“いいね”は、他の指標と比べて運用を大きく左右するものではありません。
自動いいねツールを使ってはいけない理由は、以下の記事で詳しく解説しています。
インスタの自動いいねツールを使ってはいけない理由|規制だけではない本当のデメリットを解説
いいね数を伸ばすだけではないインスタ運用のコツ
Instagram運用で見るべき指標はいいね数ではなく、むしろエンゲージメントやプロフィールアクセス率など他の指標を負うべきです。
そのためには、ストーリーズやリールなど幅広いコンテンツを使いこなさなければならず、具体的に何をすればいいのか悩む運用者は少なくありません。
オアードでは、そんな「本気でインスタから集客したいが路頭に迷っている」方の運用を代行します。
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