Instagramを運用する上で、投稿に対する反応が良かったか悪かったかを測る指標の一つが『保存数』です。
保存数とはその名の通り、「保存しておけば後から見返しやすくなる」ためにユーザーが行うアクションであり、何度も見たいという意図がわかりやすく表れた数です。
そんな保存数は、Instagramを運用する上でとても大切な指標になってきます。ただ「保存数が多いほど良い投稿」という単純な理由ではありません。もっと運用全体の指針に関わってきます。
Instagramの保存数とは
Instagramの保存数とは、各投稿における保存マークが押された数です。「保存して後から見返しやすくする」ためにユーザーが行うアクションであり、保存した投稿は、メニュー内の「保存済み」にアーカイブされ、いつでも見返すことが可能になります。
保存数の確認方法
保存数を確認できる場所は投稿とリールでそれぞれ異なりますが、どちらも各投稿やリールごとの「インサイト」の上部に表示されています。
ちなみにインサイトはビジネスアカウントでないと使えないため、個人アカウントのユーザーはビジネスアカウントに切り替えましょう。
ビジネスアカウントへの切り替え方やできることは、以下の記事で詳しく解説しています。
インスタのプロアカウントとは?できること・種類・切り替え方法をわかやすく解説
投稿の保存数
投稿の保存数は、投稿を表示して「インサイト」を選択した画面上部の右側に表示されています。
リールの保存数
リールの保存数も投稿と同じく、確認したいリールを表示して「インサイト」を選択した画面上部の右側に表示されています。
リールのインサイトは、右下の三点マークの中にあります。
Instagramで保存数が重要な理由
Instagramで保存数が重要な理由は、主に以下の2つです。
- リーチ数を伸ばせる
- フォロワー数の増加や集客に繋がる
保存数が多いことで投稿のリーチが広がり、最終的にフォロワーの増加や集客までつながっていく流れになります。そのため、
リーチ数を伸ばせる
Instagramは、よく見られる投稿がさらに他のユーザーにも見られやすくなる仕組みになっています。そのため、保存数が多い投稿は、「何度も見返したい」などユーザーにとって満足度の高いコンテンツを示していることになり、発見欄など外部(フォロワー以外)に露出されやすくなります。
Instagramで投稿をバズらせるためには、発見欄に露出されることが必須です。保存数が多いことでバズるきっかけができ、結果的にリーチ数が増えるというわけです。
リーチ数(投稿を見たユーザーの数)が増えないことにはフォロワーも増えないため、Instagramの運用において「保存数を伸ばすために投稿を工夫する」ことが重要となります。
保存数以外にも、投稿の価値を測る指標はいくつかありますが、弊社が運用するアカウントでも保存数がバズるきっかけになっているケースは多々ありますので、さまざまな指標の中でも重要視しています。
フォロワー数の増加や集客に繋がる
リーチ数が増えることで、フォロワー数の増加や最終的な集客の拡大に繋がっていきます。保存数はリーチ数を増やすための指標ですが、当然ですがここで頓挫するとその先の運用が上手くいかないため、保存数が多い投稿を増やす=集客効果の高いアカウント育成を実現できるといえます。
ただし、Instagramにおける運用・集客は保存数ばかり見ていてもダメです。保存数が大切なことに間違いはありませんが、運用のフェーズごとに求められる指標や目標値は変わるため、総合的にコンテンツとインサイトを分析・改善していってはじめて正しい運用ができます。
Instagramで集客する具体的な方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
【2022年最新】インスタで集客を成功させる方法|コツはエンゲージメントが高いアカウントの育成
Instagramの保存率で目指すべき数値
Instagramの保存率で目指すべき数値は“3%以上”です。保存率が3%を超える投稿は発見欄に載りやすい傾向があり、リーチが伸びやすくなっています。
保存率とは、リーチ数に対する保存数で割りだされます。
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保存率 = リール数 ÷ 保存数
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例えば、以下の投稿は「保存数7,600 ÷ リーチ248,498」で保存率は3%です。
弊社が運用するアカウントでバズった投稿は、やはり保存率が3%以上のことが多く、これは投稿でもリールでも同じ基準値になります。もちろん、保存数が少なくても別のさまざまな要因でバズることもありますが、保存数が多い投稿がリーチも伸びやすい傾向にあることは間違いありません。
ですので、保存率を指標として見る場合は、3%を目標に設定してみるとよいでしょう。
保存数が増える投稿の作り方
保存数が増える投稿の作り方は主に以下の4つです。
- アカウントコンセプトに沿っている
- 後で見返したい内容を含める
- 損失を回避できる内容を含める
- 情報量を多くする
「後で見返したい」や「何度も見たい」と思ってもらうための内容であったり、仕掛けがあることが条件になります。
アカウントコンセプトに沿っている
Instagramから集客するためには、ターゲットユーザーの属性に合った母集団を形成しなければいけません。そのため、バズれば何でもいいというわけではなく、アカウントのコンセプトに沿って投稿を作る必要があります。
保存数は重要な指標ですが、それはあくまでも投稿を届けるべきターゲットユーザーにささることが前提であり、保存してもらうために、アカウントのコンセプトから逸れた投稿をするのはNGです。
後で見返したい内容を含める
投稿やリールを保存するユーザーの心理は、「後で見返したいときに見れるように」や「何度も見たいから」です。つまり、一回見れば終わりという単なる情報提供ではなく、将来的に必要な要素や、ときにはエンタメ性を設けることが大切になってきます。
例えば、先程紹介した保存率が3%をこえる離乳食の投稿では、情報がカレンダーのように見られることで、これから離乳食がはじまる家庭のママパパが「保存しておくと便利そう」と感じられる見せ方をしています。
同じ情報でも、文章でまとめた場合は見やすいとはいえずユーザーも「見返したい」と感じづらいでしょう。このように、内容だけではなく、デザインによって保存率を高めることもできます。
損失を回避できる内容を含める
人間は、得をすることよりも“損をしたくない心理”の方が、行動のハードルが低いと言われています。「保存する」のも行動です。その行動をユーザーに起こしてもらうためには、心理的なハードルをいかに下げるかがポイントになります。
損失を回避できる内容とは、例えば以下のような違いです。
■Aの投稿タイトル
フォロワーを増やすために必要な投稿のポイント4選
■Bの投稿タイトル
投稿で絶対にやってはいけない4つの間違い
Aの投稿は、見れば得をする内容が明確ですが、Bの投稿は「見ないと後々損をしそう」なタイトルになっています。リーチ数に大きな差はなかったとしても、今後投稿を作る際に「損をしたくないから保存をしておきたい」という心理が働く分、Bの方が保存率は高くなっています。
情報量を多くする
情報量が多い投稿やリールは、一読しただけでは内容を理解しづらく何度も見返す必要があります。この「何度も見ないと理解しきれない」仕掛けをするめに、敢えて情報量を多くすることも有効です。
特にリールは、再生時間で調整することもできるため、テキストを表示する量やテンポを工夫することで保存数を増やすことも可能です。
ただし、見たユーザーを困らせるだけの投稿は逆効果のため、あくまでも見やすい投稿・リールであることは守りましょう。
保存数を伸ばすだけではないインスタ運用のコツ
Instagram運用で保存数は重要な指標です。しかし、他にもエンゲージメントやプロフィールアクセス率など他の指標も多角的に追っていかなければ集客効果の高いアカウントを育てることはできません。
そのためには、投稿以外にもストーリーズやリールなど幅広いコンテンツを使いこなさなければならず、具体的に何をすればいいのか悩む運用者は少なくありません。
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