インスタグラムのインサイト分析項目の一つでもある『ホーム』。なんとなくその意味をわかっているようで、実は『ホーム』の役割と運用における重要性を理解できている人は多くありません。
ホームとはどこの画面であり、どんな仕組みなのか?
ホームという指標をどのように捉えればいいのか?
インスタグラムを運用する上でとても重要な『ホーム』の意味と、運用における重要性や向上させる方法を解説します。
インスタグラムのホームとは
インスタグラムのホームとは、インスタグラムを開いてすぐに表示されるTOP画面のことです。フィードやタイムラインとも呼ばれます。
フォローしているユーザーの投稿やストーリーズが並ぶ、ユーザーが最も多く目にするであろう画面がホームです。
ホームに並ぶコンテンツは、投稿された時系列順ではありません。2016年までは時系列順に表示されていましたが、アルゴリズムのアップデートを経て現在は“関係性が強いユーザーの投稿を優先的に表示する”仕組みになっています。
なぜこのような仕組みになっているかというと、インスタグラムはユーザー間の結びつきを重要視しており、アクティブなユーザーの利便性を高めることで盛り上がるフォーマットであるためです。
ただフォローだけで、更新された投稿が何でもかんでも時系列順では、現在はあまり興味がないユーザーの投稿もとき優先されて表示されてしまうでしょう。それではユーザビリティが高いとはいえず、“ユーザーが見たいものをレコメンドする”ために親密度の高いユーザーの投稿を積極的に表示させています。
ホーム数の確認方法
ホーム数がいくつあるのか確認するには、投稿ごとのインサイトを見ます。インプレッションの内訳に『ホーム』と記載されており、その数字が投稿ごとのホーム数です。例えば以下の投稿はホーム数6,708になります。
広告にかけていたり、「過去の広告」に投稿が残った状態だとインサイトにホーム数は表示されません。もし投稿ごとのインサイトでホーム数が表示されていない場合は、広告出稿した投稿であることが理由です。
ホーム率がインスタ運用で重要な理由
ホーム率がインスタ運用で重要な理由は主に以下の2つです。
- エンゲージメントの高さを示す
- 投稿が拡散しやすくなる
ホーム率とは、フォロワー数あたりのホームにおける投稿の表示回数です。計算式でいうと以下になります。
ホーム率=フォロワー数÷ホームにおける投稿の表示回数
例:フォロワー10,000人 ÷ ホーム数5,000 = 50%
前述の通り、ホームは関係性が強いユーザーの投稿が表示されます。つまりホーム率が悪いということは、投稿してもフォロワーのホームには表示されづらくなっているということであり、フォロワーからの興味が薄れている証拠になります。
フォロワーからの興味が薄れると、投稿が拡散しづらくなるなどデメリットしかありません。
エンゲージメントの高さを示す
エンゲージメントとは、フォロワーとの親密度を数値に表したものです。ホーム率はそのままエンゲージメントの高さを示します。
インスタグラムの運用においてエンゲージメントは何よりも重要な指標であり、ホーム率はそれを測るための指標です。
フォロワーを増やし、フォロワーとのつながりを強化してファンになってもらい、サービスや商品の購入に至ってもらう。いくらフォロワー数が多くてもエンゲージメントが低いと意味がないのは、この一連のファンメイキングが成立しなくなるためです。
インスタグラムを運用して集客につなげる場合は、まずホーム率を最低でも80%以上はとれるようにしましょう。
投稿が拡散しやすくなる
インスタグラムは、まず内部(フォロワー)に見られ、次に外部(フォロワー外)へ投稿が拡散する仕組みとなっています。つまりフォロワーにすら見られない投稿は、フォロワー外へもインプレッションしないということです。
そのため、まずは最低限フォロワーに閲覧してもらうことが重要であり、フォロワー数を増やすことばかり躍起になっていても本末転倒になってしまいます。
フォロワー数を増やしたいばかりに、今フォローしてくれている人たちを意識しないのは、やってはいけないインスタ運用の代表的な例です。
ホーム率を高めることで、外部へも拡散しやすくなることを知っていれば、フォロワーとの繋がりを大切にできるはずです。
ホーム率を高める方法
ホーム率を高めるには、フォロワーとの交流を増やさなければなりません。例えばDMをやり取りしたり、投稿にいいねや保存をしたり、単純にインスタグラムで交流を楽しんでいれば普通に起きるアクションをするだけです。
とはいえ、多くのフォロワーをかかえ権威性を発揮したいアカウントや、メディプ系のアカウントの場合は個人対個人として友人関係にように交流することは難しいかもしれません。
そこで、ホーム率を高める方法として最も重要になるのが“ストーリーズ”です。ストーリーズは主にフォロワーに見てもらうための投稿であり、ストーリーズもホームと同じく、親密度の高いユーザーの更新が前(向かって左)に表示されやすいです。
簡単にまとめると、投稿からフォロワー増加まで以下のような流れになります。
- ストーリーズの閲覧率が高まる
- ホーム率が高まる
- 投稿が拡散される
- フォロワーが増える
よく「ホーム率を高めるために投稿内容を良くしよう!」と考える人もいますが、それも正解ではありますが、ストーリーズの重要性を理解できていないケースが多い。投稿ももちろんですが、ストーリーズこそ注力するべきコンテンツです。
また、ライブ配信もエンゲージメントを高めるために有効な手段です。
ストーリーズ
ストーリーズでフォロワーとのエンゲージメントを高めるためには、以下2つを実践してきます。
- ストーリーズの更新
- DMによるコミュニケーション
ストーリーズがフォロワー外へリーチを増やすためのキーになると前述しましたが、ストーリーズも闇雲に何でもかんでも発信すればいいというわけではありません。
フォロワーの閲覧数が伸びやすいストーリーズには、いくつかの条件があります。
- インタラクションが発生しやすい
インタラクションとは、ストーリーズ内におけるフォロワーのアクションのことであり主に以下が該当します。
- コメントする
- リアクションする
- 質問BOXに投稿する
- アンケートに答える
- シェアする
ただ見られるだけよりも、何かしらの反応を示されるストーリーズの方がフォロワーとインタラクティブ(双方向)なコミュニケーションがとれていると認識されるため、フォロワーとのエンゲージメントは高まっていきます。
【インタラクションが発生しやすいストーリーズの例】
- 「自分事」にしやすく「独自性」を含んでいる
ストーリーズは24時間で消える仕組みであり、残り続ける投稿に比べて、刹那的な発信の意味合いが強いです。そのため、日常や様子や日々の気付きなど、どちらかというとドキュメンタリーのような側面を発信するものです。
何気なく目にした中で「自分事」に感じられる内容は共感が持て、さらに「独自性」が含まれることでアカウントへの尊敬の念が生まれます。この積み重ねがファンメイキングの第一歩となります。
【「自分事」にしやすく「独自性」を含むストーリーズの例】
また、フォロワーとコミュニケーションとることも有効です。例えばDMでフォロワーと交流する等。
ただメッセージを送ればいいということではなく、フォローされたら感謝のDMを送ったり、他ユーザーの投稿に反応したり、インスタを楽しむ中で発生する自然なコミュニケーションが増えるのがベストです。
フォローに対する感謝のDMも、コピペはせずにすべて手打ちでそれぞれ異なる文章を送りましょう。定型文のような手紙ではインタラクティブな関係性は生まれません。
ライブ配信
集まったフォロワーとエンゲージメントが高い状態を作れたら、積極的にライブ配信を行っていきましょう。インスタライブは最もファン化させやすいコンテンツであり、リアルタイムで自身とフォロワーでコミュニケーションをとることができます。
また、テーマをもってライブするのも良いですが、質問を募集する形式をとりコメントを拾い上げていくなど、視聴者が“参加者”になれるような仕掛けがあるとさらに効果的です。
法人アカウントの場合も、運営者が積極的に投稿に登場しているのであればインスタライブは必須です。人物が登場しないメディアアカウントではライブ配信が難しいため、前述したインタラクションを生みやすいストーリーズを活用するなどして、フォロワーをファン化させていきましょう。
ホーム率を伸ばすだけではないインスタ運用のコツ
Instagram運用で見るべき指標はホーム率だけではなく、全体のエンゲージメントやプロフィールアクセス率など他の指標も追っていかなければいけません。
そのためには、ストーリーズやリールなど幅広いコンテンツを使いこなさなければならず、具体的に何をすればいいのか悩む運用者は少なくありません。
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