インスタの自動いいねツールを使ってはいけない理由|規制だけではない本当のデメリットを解説

インスタでフォロワーを増やすために、いわゆる「いいね活動」という行為が頻繁に行われています。

「いいね活動」とは、他アカウントの投稿にいいねをして回り、「いいね」されたアカウントを見に来たユーザーからフォローバックを狙うといった手法です。このやり方は、フォロワーの購入に比べて明らかな違法行為ではないため、フォロワー増加の効果的な施策であると誤解したユーザーが少なくありません。

さらに、このいいね活動をシステムで自動化するサービスやツールも出回っています。

しかし、結論を先にお伝えすると、インスタにおいて「いいね活動」することは「百害あって一利なし」です。その理由は単純明快ですが、実は多くの人がそれを知らずに大きなデメリットを背負ってしまっています。

インスタの自動いいねツールとは

自動いいねツールとは、そのままの意味合いですが“自動で他アカウントの投稿に「いいね」をするツール”です。手動でいいねをして回るよりも、圧倒的にたくさんの投稿にいいねできるため、いいね活動によるフォロワーの増加を狙う人からすると、非常に効率的なツールです。

「いいね」されたアカウントを見に来たユーザーからのフォローバック率が仮に5%だったとした場合、100人にいいねをするとフォロワーが5人の増える計算になります。これが1000人になると50人からのフォローといったように、とにかく数を稼げばフォロワーが増える仕組みです。

そのため、いいね活動を自動化することで、単純にフォロワーを増やすだけなら費用がかかってもコストパフォーマンスが高い施策になります。

ツールの中には、自動ではなく手動型のものもあり、インスタグラムの規約違反を回避するために「手動型」を検討する人もいます。詳しくは後述しますが、自動か手動かは関係するものの、実はいいね活動自体が規約違反とは別の意味でデメリットしかなく推奨されません。

自動いいねツールを使ってはいけない理由

インスタでフォロワーを増やすために、自動いいねツールを使ってはいけない主な理由は以下の4つです。

  • エンゲージメントの低い母集団が形成される
  • コンバージョン率が著しく低下する
  • アカウントの作り直しが必要になるケースもある
  • インスタグラムのガイドラインに違反している

フォロワーを増やすのは、最終的にインスタから集客することが目的の大半だと思いますが、自動いいねツールによってフォロワーを増やすと“全くの逆効果”にしかなりません。良いことは一つもないため、絶対にやってはいけないと、当社のクライアント様にも日ごろから注意喚起しています。

エンゲージメントの低い母集団が形成される

インスタで集客できるのは、集まったフォロワーが潜在から次第に顕在顧客層に変わっていき、最終的にサービスの購入に至るからです。つまり、ただフォロワーを増やしても、その母集団が潜在層のままでは、一向に集客効果は見込めないわけです。

ここで重要になるのが「エンゲージメント」という概念。エンゲージメントとは直接すると「約束」や「誓約」という意味ですが、インスタを始めとするSNSでは「ユーザーとの繋がりの深さ」を図る指標として使われます。

自動いいねツールで獲得したフォロワーは、当然ですがエンゲージメントはゼロです。投稿内容に魅力を感じてフォローしたわけではなく、アカウントに価値を感じてフォローしたわけでもない。「いいねされたから気になってフォローした」にすぎません。こうした理由で集まった母集団はエンゲージメントが低く、フォロワー数という虚像を作るだけです。

エンゲージメントの低さがわかりやすく数字に表れるのが“ストーリーズの閲覧率”です。ストーリーズはフォロワーにしか表示されない仕組みで、15~20%であれば高いと言われる閲覧率が、エンゲージメントの低いと10%にも届きません。つまり「フォロワーに投稿が見られていない」=「ユーザーとの関係性が希薄」と見て取れるわけです。

フォローしてくれた人たちと、その後どのようにコミュニケーションをとるかが非常に重要ですが、そもそも母集団が健全でなければ、コミュニケーション以前の問題になってしまいます。

コンバージョン率が著しく低下する

せっかく集めたフォロワーがいつまでたっても潜在顧客のままでは、当然ながら問い合わせや相談・サービス購入といったコンバージョン(成約)には至りません。

フォロワーを増やす目的は、多くの場合、最終的にインスタで集客するため。にも拘わらず、集めただけでそれ以上にもいかにもならないフォロワーの“数字”だけを積み上げても意味がないということです。

ストーリーズの閲覧数以外にも、例えばインスタライブの参加者が極端に少ない等、コンバージョンに寄与しないアカウントになってしまっては本末転倒です。

アカウントの作り直しが必要になるケースもある

過去に自動いいねツールでフォロワーを増やしてしまったが、デメリットしかないことを理解して、これからは正しくアカウントを運用しようと考え直す人もいるでしょう。

合計何人のフォロワーに対して、何パーセント程度がツールで増やしたフォロワーかによっては、アカウントを作り直した方が早いケースもあります。一度濁った水槽の水を入れ替えることもできますが、水槽ごと新しくしてしまった方が良い、というイメージです。

この割合が何パーセントであれば「既存のアカウントで改善可能」の目安はありますが、アカウントの属性や運用の経緯によって最適な答えは千差万別のため一概に「何パーセント以上は作り直し」とは言い切れません。

オアードではお客様のアカウント診断を受け付けていますので、「これから正しい運用をしたいが、方向性が見えない」という方はまずお気軽にご相談ください。

インスタグラムのガイドラインに違反している

自動いいねツールによるフォロワーの増加は、インスタグラムの公式ガイドラインで禁止されています。

「いいね!」、フォロー、シェアを人為的に集めたり、同じコメントやコンテンツを繰り返し投稿したり、利用者の同意を得ずに商業目的で繰り返し連絡したりしないでください。スパムのない環境を維持しましょう。「いいね!」やフォロー、コメントを含むやり取りの見返りに、金銭や金券などのプレゼントを申し出たりしないでください。

引用:インスタグラム-コミュニティガイドライン

インスタグラムは「インスタを楽しむユーザー」が使いやすくなるよう設計されており、こうしたガイドラインも健全性を保つために定められています。そのため、SEOにおける被リンクの購入のように、インスタを“攻略”しようとするブラックハットな手法は、今後アルゴリズムのアップデートによってペナルティを課せられる可能性も十分に考えられます。

「いいね活動」は自動でも手動でも絶対NG

自動いいねツールによるフォロワーの増加施策がNGである理由を説明しましたが、問題の本質は「ツールで実行したかどうか」ではなく、前述のとおり「いいね活動で増やしたフォロワーはエンゲージメントが低く顕在顧客に転換しない」ことです。

つまり、「いいね活動」は自動でも手動でも絶対NGということです。手動で気になった投稿にいいねをすること自体は普通のアクションであり、それが1日にたくさん発生したとしても当然ながらペナルティ等はありません。

ただし、それが何の目的で行われたかが重要であり、フォローバックを狙っているのであれば今すぐやめることを推奨します。加えて、自動化ツールによるスパム行為はアカウント凍結のリスクもあります。

「自動いいね」以外の間違ったフォロワーの増やし方

インスタにおけるスパム的なフォロワー増加施策は、ツールによる自動いいねだけではありません。

例えば、金銭と引き換えにフォロワーを増やす手法は明らかなガイドライン違反であり、ペナルティが課される可能性があります。フォロワーの購入を検討している方は、自動いいねと同じく絶対にやめておいた方がよいでしょう。

フォロワーの購入がなぜやってはいけない施策なのかは、以下の記事で詳しく解説しています。

インスタでフォロワーを購入してはいけない5つの理由|百害あって一利なしを言い切れるワケを解説

正しいフォロワーの増やし方

フォロワーは正しく増やさなければ集客には一切繋がりません。増やし方には複数の方法がありますが、簡単にまとめると以下のステップでアカウントを育てていく必要があります。

  1. プロフィールから投稿内容まで一貫性を持たせる
  2. 内部エンゲージメントが高いアカウントを育てる
  3. 売り込みはしない
  4. インサイトで効果検証する

インスタの正しいフォロワーの増やし方は、以下の記事で詳しく解説しています。

インスタのフォロワーの正しい増やし方|自力で月3000人以上のフォローを獲得する方法

正しくインスタで集客する方法

自動いいねツールを活用してはいけない、かといって今日明日でフォロワーを増やす施策もわからない。インスタは他SNSに比べてコンテンツの幅が広く、何をすればいいのか悩む運用者は少なくありません。

オアードでは、そんな「本気でインスタから集客したいが路頭に迷っている」方の運用を代行します。

一般的に流通しているインスタのノウハウの中には、アカウントを壊滅しかねない間違った情報もたくさんありますが、オアードの運用・集客ノウハウは、これまで300以上のアカウントで仮説・検証を繰り返して“実際に自社で確認済み”の確かなものに基づきます。

正しいインスタ運用で、効率的に集客したい方からの相談を随時お待ちしております。

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