昨今、働き方の多様化が進んでいます。ビジネスパーソンは副業に対して関心を持ち、すでに始めている人も少なくありません。
副収入を得る方法はさまざまありますが、副業としてWebライターを始める人もいらっしゃいます。
全くの未経験から副業として活動できるWebライターの始め方の手順を解説します。
初心者でも副業でWebライターを始められる?

Webライティングは極端に言ってしまえば単に文字を書くだけであるため、資格がなくても誰でも始めることができます。
勉強やセミナーなどを受けなくても始められるため、初心者に人気の職業でもあります。
しかし誰でも始められる反面、初心者の参入は少なくないためライバルが多くなりやすい側面もあります。
クライアントは、「読みやすい」「分かりやすい」といった文章力の高いWebライターに依頼します。
よって文章力の乏しいWebライターは振るい落とされ、仕事で収入を得るどころか受注すら取れないような状況に陥ってしまう可能性は十分にあります。
冒頭では「Webライターになるのは簡単」とお伝えしましたが、未経験から仕事を受注でき、安定収入を得るまで至るのは簡単ではありません。
Webライターとして安定稼働するためには、最低限のスキルを身に付けて、正しい手順で始めることが大切です。
副業でのWebライターの始め方
副業でWebライターを始めるには、以下の手順が必要です。
- 文章力の基礎学習
- クラウドソーシングに登録
- 仕事の受注
- 適切なタイミングでの値上げ交渉
文章力の基礎学習

初心者がまず身に付けるべきは文章力です。
文章力の基礎を学習するには以下の3つがおすすめです。
- 書籍を読む
- Web上の文章を読む
- とりあえず書いてみる
書籍を読む
学習時間の確保が難しいビジネスパーソンは、まずは隙間時間を利用し、書籍を読んで学習しましょう。
おすすめの書籍を紹介します。
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング

著者 | 唐木 元 |
出版社 | インプレス |
仕様 | 単行本(ソフトカバー) |
価格 | 1,430円<税込> |
発行年月 | 2015/8/7 |
ページ数 | 208ページ |
人に読んでもらえる文章を書く為の本質的な考え方・テクニックを説明しています。文章を書くことに慣れていない素人には充分な内容です。
ふくしま式200字メソッドで「書く力」は驚くほど伸びる!

著者 | 福嶋隆史 |
出版社 | 大和出版 |
仕様 | 単行本(ソフトカバー) |
価格 | 1,650円<税込> |
発行年月 | 2013/7/19 |
ページ数 | 240ページ |
小中学生の子供に教える親御さんや教師に向けた本。間違いやすい失敗例と修正方法が、具体的な例文を交えてわかりやすく丁寧に解説されています。
沈黙のWebライティング

著者 | 松尾茂起 |
出版社 | エムディエヌコーポレーション |
仕様 | 単行本 |
価格 | 2,200円<税込> |
発行年月 | 2016/11/1 |
ページ数 | 632ページ |
Webライティングする上で意識したいことや、企業が集客するためにどのようなことを意識すればいいかどうかが書かれています。ストーリーの会話形式がベースなので一気に読めます。
Web上の文章を読む
Webライターがどのような文章を書いているのか、内容を把握するのも大事です。
加えて文章をどのような手法で書いているのか。この文章は「上手い書き方だな」とか「丁寧な書き方だな」など、自身で読んで文章に慣れていきましょう。
とりあえず書いてみる
とりあえず文章を書いてみましょう。繰り返し文章を書いて経験を積んでいくしかありません。
いつまでも本を読んで勉強していて何も書かないより、下手でも毎日たくさんの文章を書けば自然と上達していきます。
トレーニングとしてお題を決めて文章を書いてみましょう。自分の好きな分野のお題が最適です。リサーチする時間も短縮され楽しみながら進められるため初心者にはおすすめです。
とにかく文章を書き続け、文章に興味を持ち、文章を好きになりましょう。
クラウドソーシングに登録

基礎を学んだら、あとは実践あるのみです。
まず手始めにクラウドソーシングに登録しましょう。クラウドソーシングとは、Web上で仕事を受注・発注できるサービスです。
クラウドソーシングサイトは、以下2社が業界大手でおすすめです。
- クラウドワークス
- ランサーズ
登録手順は以下です。それぞれ5分程度で登録できます。
- 登録画面から自身のメールアドレスの入力
- 返信メール内記載のURLをクリック
- URLリンクから基本情報の入力
プロフィールはあとから変更ができますが、できるだけ空欄にせず文章を入れましょう。
またプロフィール写真は、自分の容姿がわかる写真を掲載したら信頼性が高まります。抵抗がある方はイラストやペットの写真でも構いません。とにかくクライアントに覚えてもらわないといけません。
仕事の受注

クラウドソーシングに登録を済ませたら、早速ライター案件の受注にトライしましょう。ただし、実績ゼロの状態からいきなり高単価案件に応募しても受注できません。まずは難易度の低い「タスク案件」で実績をつくります。
「タスク案件」とは1記事単位で納品できる、比較的記事数が短く、難易度の低い案件です。当然金額も安いです。
しかし、まずは実績づくりだと割り切って数をこなしていきましょう。その場で応募して、専用フォームで文章を書いていきます。
タスク案件を数記事書いたら、いよいよ「プロジェクト案件」に応募しましょう。
ただし、いくらタスク案件を実績にしても、まだまだクライアントの信頼はありません。高単価案件に応募しても滅多なことがない限り受注できません。
まずは1文字0.1円~0.5円の案件に応募してみましょう。数記事の実績を作ってから1円以上の案件に応募するのが懸命です。
未経験者から1文字単価1円以上の案件を受注できたら、素晴らしい成果です。あとは徐々に目標単価を上げていき執筆していくだけです。
適切なタイミングでの値上げ交渉
適切なタイミングでの値上げ交渉が大切です。1文字単価1円の記事と言っても3,000文字書いて3,000円です。システム手数料や税金を引かれれば残る金額は僅かです。
1文字単価が上がるだけで報酬の総額はかなり変わってきます。例えば1文字単価2円の記事を3,000文字書いたら6,000円です。つまり倍の金額になります。同じ文字数・同じ執筆時間で報酬は倍になるのです。
「もし断られたらどうしよう」と思うかもしれませんが、実績を積み重ねてきているので、むしろ同じ金額で働き続けること自体が間違っています。
クライアントとの関係性や自分のスキルに関係してきますが、適切なタイミングで単価の値上げ交渉をしていきましょう。
Webライターを目指す上で重要なこと
これからWebライターを目指す上で重要な点は以下の3つです。
- 自身のブログを作る
- 専門性を身に付ける
- SEOライティングスキルの習得
:自身のブログを作る

自身のブログを作り文章を書きましょう。なぜならブログを書くことでスキルアップにつながるからです。未経験者がいきなり案件を受注するのは難しいので、ひたすらブログ記事を書いてライティングスキルを上げましょう。
ブログはポートフォリオにもなります。ブログを作り込んで、案件応募のときに提示すれば信頼性が高まります。どういった文章を書くWebライターなのかをクライアントにアピールできます。
未経験からWebライターを目指すのであれば、ブログをポートフォリオにできるように、たくさん記事を書くことをおすすめします。
専門性を身に付ける
専門性を身に付けると高額報酬に繋がります。誰でも書ける案件は単価が安く、逆に専門性の必要な記事ほど単価は高い傾向にあります。
また、専門性を身に付ければ記事を書くときもリサーチする時間が短くて済みます。専門性とは例えば以下の3つです。
- 今までの体験・経験
- 携わってきた仕事・職種
- 趣味・特技
現在の知識よりも深く学習して、さらに専門的知識を有すればWebライターとしての価値が高くなります。また何かしらの資格・免許を取得してライティングに活かせればさらに箔が付きます。
専門性を身に付ければクライアント側から依頼がきて、報酬も良い条件で請けられます。
SEOライティングスキルの習得
SEOライティングのスキルを習得しましょう。SEOとはGoogleなどの検索エンジンで上位表示させる施策です。クライアントは検索エンジンの上位表示を目指します。しかし実際SEOライティングのスキルを有したWebライターは少ないのです。
SEOライティングのスキルを持っていると、他のWebライターとの差別化に繋がります。クライアントは上位表示が維持されれば、安定した集客が見込まれ目標達成に繋がります。
よって検索エンジンで上位表示できるライターに依頼するのです。また報酬も通常記事より高い金額で依頼を請けられます。
SEOライティングは自身の武器になります。ぜひスキルを習得しましょう。
まとめ
いくら副業で始めてもお金を稼ぐ以上プロのWebライターです。
Webライターは、「ここまでできれば完璧」というものではなく、勉強し続けてスキルを高めていかなければなりません。また社会人として最低限のマナーが必要。締め切りと約束は厳守です。
単価の安い案件でも、適当に書くのではなく、クライアントが求めている以上のクオリティを提供しましょう。クライアントの先に検索ユーザーがいます。検索ユーザーの価値観に影響を与えるぐらいのモチベーションで書いたら、自ずとライティングスキルも向上するでしょう。
Webライターを続けていくのに大切なことは、才能でもなくストイックに努力することでもなく「楽しみながら書くこと」です。楽しみながら書いて報酬をいただける、Webライターは副業としてピッタリの仕事です。