検索結果の上位を獲得するためには、キーワードごとの検索ニーズに応えていかなければならないと以前お伝えしました。
今回は、実際に検索ニーズを網羅することで上位を獲得した例を紹介します。
具体的なページやキーワードも公開するので、是非ケーススタディーとしてご覧ください。
商標キーワードで検索結果の3位にランクイン
商標キーワードとは、具体的な商品名を指すキーワードのことです。
例えば、以下は商標キーワードにあたります。
- プレイステーション4
- プリウス
- ミノン モイストミルク
- ニベアクリーム
- ファミチキ
適当に例を挙げたので若干まとまりのないキーワードたちですが、ようするに商品名なら全て商標キーワードということです。
今回紹介したいのは「商標キーワードについて」ではないので詳しくは割愛しますが、とあるアフィリエイトサイトにおいて商標キーワードで3位にランクインした実例になります。
「しろ彩 効果」で検索していただくと、以下のページが3位前後に表示されているかと思います。
こちらは弊社がSEO対策を行ったクライアントのサイトであり、1位に表示されていた時期もあります(残念ながら今は3位前後、、、)。
ちなみに「しろ彩 効果」は月間検索ボリューム210なので、大きなキーワードではありません。
元々は検索結果30位以下だった!
この記事が公開されたのは2018年8月ですので、公開から約半年が経過していることになります。
しかし、以下のSearch Consoleのデータを見ていただければわかりますが、公開当初は全くといっていいほど順位が付きませんでした。

3ヶ月近くほとんどインプレッションすらしていない・・・改めて見るとなかなか厳しいですね。
途中で凹みや波はあるものの、直近2ヶ月の伸び方は目覚ましいものがあります。
これだけインプレッション数が伸びている理由は、この時期に検索結果の3位前後までランクアップしたためです。
上位まで一気にランクアップさせるために行った施策
これが今回の肝ですが、行った施策は冒頭やタイトルの通り「検索ニーズを網羅した」だけです。
元々「しろ彩」というキーワードで上位表示を狙うために、しろ彩のサジェストキーワードをメインに見出しを構成していました。
この記事は「しろ彩の口コミはステマって聞くけど本当はどうなの?」というユーザーの疑問に答えるベネフィットを元にストーリー設計をしています。
そのため、大雑把な紹介にはなりますが当初の見出し構成は以下のようになっていました。
- しろ彩の紹介
- しろ彩の口コミの紹介
- しろ彩の口コミからわかる考察
- 結論
- 解約方法などのオマケ
皆さんも目にしたことがある、よくある記事の構成かと思います。
これを以下のように変更しました。
- しろ彩の紹介
- しろ彩の口コミからわかる考察
- しろ彩の口コミの紹介
- しろ彩の付帯商品の紹介
- 解約方法などのオマケ
主な変更点は2つです。
対策①結論ファーストにして理由は後から
「しろ彩の口コミはステマって聞くけど本当はどうなの?」というユーザーの疑問にまず答えるようにしました。
理由は、最近の検索結果の傾向です。
以前紹介した「コンテンツは結論から書く!よくあるライティングの間違いと正しい構成とは」でもお伝えしましたが、
検索エンジンはユーザビリティの高いサイトを上位に表示する傾向が強まっており、
そのための指標として、以下の2つが評価に関わっていると言われています。
- 滞在時間
- 直帰率
記事やニュースなど、ジャンルによっては一概に直帰率が低い方がいいとは言えないのであくまで目安ですが、上記の2つが優れているサイトが求めれていると考えています。
タイトルに導かれてきたユーザーは、簡単に言えば答えをもとめています。
それに対していつまでも結論を言わずにだらだらと前置きが長いと離脱しやすいですし、結果的に直帰率も高まります。
芸人のRGを思い出してみて下さい。
「○○のあるある言いたい~」と言いながら全く結論を言いませんよね?
あれはそういう芸風だから面白くて良いのですが、実際の会話でやられたら聞く気も起きなくなると思います(笑)
特に近年ユーザーの情報の取捨選択は厳しくなってきており、以前ほど1つのページをじっくり読まなくなってきています。
といった理由から、先に結論を置いてひきつけ次に理由を述べていくストーリーが望ましいのです。
対策②見落としていた顕在ニーズを網羅した
「しろ彩の付帯商品の紹介」という見出しを新たに追加しました(正確には商品名ですが)。
なぜしろ彩の付帯商品を追記したかと言いますと、顕在ニーズに出ていたにも関わらず網羅できていなかったためです。

上記の図は「しろ彩」のサジェストキーワードで検索ボリュームが多い順に並べたものです。
見てわかる通り、「セラミドリッチクリーム」というキーワードの占有率が高いことがわかります。
当初、「セラミドリッチクリーム」という関連商品は提携していたアフィリエイトプログラムにはなかったため紹介していませんでした。
しかし顕在ニーズに出ていたことで、これを記事内に新たに含めることにしました(結局、別のASPさんにプログラムはありました)。
「しろ彩の効果が知りたい人には、セラミドリッチクリームという商品もおすすめ」といった感じで、あくまで記事の本筋をブラさない様に注意してリライトしています。
元々「解約」などの顕在ニーズは網羅していたため、サジェストからわかるニーズは補填しきった形になります。
リライトから1週間で効果が見え始めた
リライトを行ったのは12月の前半でした。
他にも同様のリライトを行った商標キーワードのページがあり、そちらも似たような順位上昇があったため、サイト全体のアクセス数を以下のように増加させることに成功しました。

山あり谷ありですが、着実にベースラインは上がっていっています。
リライトすべき記事の選定方法
ここまで紹介すると次に沸く疑問は「なぜその記事をリライトしようと考えたのか?」だと思います。
私がリライトすべきだと判断する基準は大まかに以下の2つです。
- 公開から3ヶ月以上経っている
- 検索順位が20~30位前後で停滞している
- 顕在ニーズと照らし合わせて明らかな対策漏れがある
検索エンジンがクローリングして、検索順位が安定するまでに1ヶ月~3ヶ月はかかると体感的に感じています。
順位が安定しないうちにリライトしてしまうと、仮に順位が上がったとしても何が効果があったのか不明確になってしまいます。
20~30位前後のキーワードを選ぶ理由は、こちらも感覚で申し訳ないですが「まだ順位が上がるポテンシャルがある」と考えているためです。
キーワードの詰め込みではなく“検索ニーズに対する答えを網羅する”
サジェストの話をすると、たまに「サジェストに出てるキーワードを入れいけばいいんですね!」と間違った解釈をされる方がいます。
これは絶対やってはいけません。キーワードスタッフィングはペナルティを受ける対象です。
あくまで主眼はユーザーに置いて下さい。
サジェストはユーザーが解決した疑問や質問です。それに答えていなければキーワードを入れる目的がそもそも間違ってしまっています。
「答えてあげなければならない疑問がまだあった」という気持ちでまだ見落としていたニーズを発見してください。
まとめ
本質は「ユーザーの問題を解決する」ことです。
記事はそのためのツールにすぎません。
検索エンジンを攻略するのではなく、検索エンジンが実現したい未来に寄り添っていけば自然と成果はついてきます。
テクニックに翻弄されることなく、高品質なコンテンツの作成に勤しんでいただければと思います。