SEO対策において、検索順位ごとのCTR(クリックスルーレート)はアクセス数に直結するため、サイト運営者はしっかり把握しておかなければならない数値です。

 

なぜなら、SEO対策をする目的はアクセスの獲得であったり、最終的には売り上げをあげるための手段にすぎず、費用対効果を考える上では「想定される効果(アクセス数)」なくしてプランニングできないためです。

 

しかし、検索順位ごとのCTRの平均値を知らない方も意外と多いようで、さらに、キーワードの種別ごとでCTRが異なることを知らない人はもっと多くなります。

 

今回は、調査機関が発表しているCTRの基準値を元に、理想的なCTRについて解説します。

CTRとは

CTRとは、表示回数に対するクリック率のことで、表示回数が100回あったのに対してクリックされたのが1回であればCTRは1%になります。

 

▼CTRの計算式

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クリック数 ÷ 表示回数 = CTR(クリック率)

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■CTR計算の例

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1(クリック) ÷ 100(表示回数) = 1%(CTR)

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ちなみに表示回数とは、検索結果上であなたのサイトがユーザーに視認された回数のことです。

 

よく混同されやすいのですが、「サイト自体が表示された回数」ではない点に注意してください。

あくまでも検索結果の画面上でユーザーの目に触れた回数となりますので、サイトへの来訪前の段階となります。

 

CTRは想定の獲得アクセス数などを算出するに必要な要素になるため、Web運営者はCTRの平均値を把握しておくことで、SEO対策を行う前に予め効果がどの程度かを予測することができます。

 

補足ですが、想定アクセス数の計算式は以下となっていますので合わせて参考にしてください。

 

▼月間想定アクセス数の計算式

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平均月間検索ボリューム × 検索順位ごとの平均CTR

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具体的なCTRの平均値は後程ご紹介しますが、例えば以下のようになります。

 

■月間想定アクセス数計算の例

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10,000(平均月間検索ボリューム) × 27%(検索順位ごとの平均CTR) = 2,700(想定獲得アクセス数)

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※検索順位1位を獲得したと想定

CTRの検索順位ごとの平均値

一般的に、検索結果の上位に表示されるほどCTRは高くなります。人の目につきやすくなるので当然といえば当然ですね。

 

CTRが一番高い表示枠(1位)を獲得するために、世の中のWebサイト運営者はこぞってSEO対策を行っているという訳です。

 

では、検索順位ごとの平均CTRはいくつなのか?海外の調査機関が発表しているデータを紹介します。

ブランドワードと非ブランドワードのCTR

画像引用元:https://www.smartinsights.com/search-engine-optimisation-seo/seo-analytics/comparison-of-google-clickthrough-rates-by-position/

 

ブランドワードと非ブランドワードで分かれており、それぞれの意味合いは以下のようになっています。

 

ブランドワード:商標や商品名など、固有名詞を指すキーワード

非ブランドワード:ブランドワード以外のすべてのキーワード

 

ブランドワードと非ブランドワードで、CTRが異なっていることがわかります。

 

検索順位

ブランドワード

非ブランドワード

1位

27.0%

34.0%

2位

14.0%

15.0%

3位

10.0%

9.0%

4位

6.0%

5.0%

5位

5.0%

4.0%

6位

4.0%

3.5%

7位

3.0%

3.0%

8位

1.8%

1.5%

9位

1.3%

1.0%

10位

0.8%

0.8%

※上記の数値は目測なので参考値です

 

ご覧のように、1~2位のおいては非ブランドワードよりもブランドワードの方がCTRが高い傾向にあります。

 

理由は明確で、ブランドワードの場合は公式サイトやサービスサイトなど見たいコンテンツが予め決まっているからです。

 

▼ブランドワードの例

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「ユニバーサルスタジオジャパン」 ⇒ ユニバーサルスタジオジャパンの公式サイトが見たい

「ポケットモンスター」 ⇒ ポケットモンスターのオフィシャルサイトが見たい

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また、ブランドワードは多くの場合で単一のキーワードになるため、検索結果に多様性が生まれます。多様性が生まれるということは複数のサイトを横断するのではなく、ユーザーは選択肢の中から決まったサイトを探しているという状況になるため1位と2位だけが見られるということになります。

 

非ブランドワードの場合は、検索課題が曖昧なキーワードも含まれてくるため、ページタイトルから検索課題を解決してくれそうなサイトを探すという比較検討が行われます。

 

補足ですが、10位よりも11位の方がCTRが高いことから、ユーザーは最下部に表示されるサイトよりも次ページであろうと上部に表示されサイトに興味を持つ傾向がわかります。

ビッグキーワードとロングテールキーワードのCTR

画像引用元:https://www.smartinsights.com/search-engine-optimisation-seo/seo-analytics/comparison-of-google-clickthrough-rates-by-position/

 

ビッグワードとロングテールキーワード、それぞれの意味合いは以下のようになっています。

 

ビッグキーワード:単一、または2つの複合キーワード

ロングテールキーワード:3つ以上の複合キーワード

 

検索順位

単一ワード

2つの複合ワード

3つの複合ワード

4つの複合ワード

1位

26.0%

27.0%

28.5%

29.8%

2位

13.5%

12.0%

14.7%

17.8%

3位

4.8%

7.8%

10.4%

13.8%

4位

3.5%

5.0%

6.0%

7.5%

5位

3.0%

4.0%

4.6%

5.2%

6位

2.8%

3.5%

4.0%

4.0%

7位

2.0%

3.0%

3.6%

3.4%

8位

1.7%

2.8%

3.0%

3.0%

9位

1.0%

2.0%

2.8%

2.6%

10位

0.9%

1.8%

2.3%

2.0%

※上記の数値は目測なので参考値です

 

グラフを見ると明らかですが、複合キーワードが多いほど上位サイトのCTRが高まる傾向にあります。

一見すると不思議に思えるかも知れませんが、複合キーワードになればなるほどリスティング広告が出稿されなくなるため、ファーストビューでの視認性が高まることが理由です。

 

通常は自然検索結果の上にリスティング広告の表示枠があるため、リスティング枠だけで1~4個のサイトが並ぶ形になります。それがなくなるということはユーザーの目につきやすくなるだけでなく、比較検討するサイト数が少なくなるということでもあります。

表示枠別(SEO or PPC)のCTR

画像引用元:https://www.smartinsights.com/search-engine-optimisation-seo/seo-analytics/comparison-of-google-clickthrough-rates-by-position/

 

Natural SearchとPaid Searchで分かれており、それぞれの意味合いは以下のようになっています。

 

Natural Search:自然検索の検索結果(SEO)

Paid Search:リスティング広告の表示結果(PPC)

 

簡単に大別すると、Paid Searchは購入した広告枠であり、Natural Searchはいわゆる一般的な検索結果に並ぶ上位10個のサイトになります。

 

ユーザーがクリックするのは圧倒的に自然検索に表示されるサイトであり、その理由は広告に対するユーザーの反応が年々弱くなってきていることが挙げられます。

 

日本もここ数年、情報過多の時代に突入しているためユーザーは情報を取捨選択する傾向が強まりました。

まず精査されていくのはプッシュ型の情報提供であり、続いて作為的に作られた広告です。

 

ユーザーは基本的に広告を好まない性質があるため、以前としてSEOが集客手段として人気なのもうなずけます。

リスティング広告の男女別・年齢別CTR

画像引用元:https://www.smartinsights.com/search-engine-optimisation-seo/seo-analytics/comparison-of-google-clickthrough-rates-by-position/

 

まず男女別のリスティング広告のCTRを見てみると、少しですが女性の方がリスティング広告をクリックしやすい傾向にあることがわかります。

 

理由として考えられるのは、男性に比べて女性の方がベネフィットに共感しやすいためで、広告のキャッチコピーに共感を得られれば広告をクリックすることに抵抗を感じないからと言われています。

 

女性向けの商品などは特にリスティング広告での集客は有効ということです。ランディングページの最適化も忘れずに行うことでCVR(コンバージョン率)を高められるでしょう。

 

続いて年齢別に見ていくと、年齢が高まるほどリスティング広告はクリックされやすいということがわかります。

 

これは検索エンジンの精度に比例していると考えられ、例えば10年前は今ほど制度が高くありませんでした。

 

「情報を選んで取りにいく」ではなく「情報は受け取るもの」という時代にWebを慣れ親しんだ人は、広告をクリックしやすいユーザー行動をとると言えます。

CTRを改善する方法

これまでのデータを見て、もしあなたのWebサイトが平均値を下回っていた場合、CTRの改善が急務かも知れません。

 

せっかく検索結果の上位に表示されているにも関わらず、ユーザーを取りこぼしているということになり機会損失となっているからです。

 

CTRを改善する方法はいくつかありますが、その中でも代表的で取り組みやすい方法を紹介します。

 

<CTRを改善する方法>

  • タイトルを見直す
  • ディスクリプションを見直す

 

それぞれ詳しく解説していきます。

タイトルを見直す

CTRに最も影響するのがページタイトルです。

 

検索ユーザーはまずページタイトルを見て、質問に答えてくれそうか、悩みを解決してくれそうかを判断します。

 

タイトルを最適化するポイントは、検索キーワードをタイトルの前の方に配置することです。

 

アイトラッキング(人の目線の動きを検知する仕組み)を用いた海外の調査データによると、ユーザーはタイトルの文字を全部見ることはなく、80&以上は前方しか見ていないことがわかります。

画像引用元:https://www.suzukikenichi.com/blog/eye-tracking-update-how-users-view-and-interact-with-mobile-search-results/

 

検索キーワードをタイトルに入れることは当然として、キーワードを前の方に置くことでユーザーのアンテナに引っ掛けることができます。

ディスクリプションを見直す

検索結果のページタイトル下に表示される、ページの概要を説明した200~300文字がディスクリプションです。

正確にはスニペットという名称であり、任意で設定するテキストをメタディスクリプションと呼びます。

 

ディスクリプションはページの内容をユーザーに伝えるものなので、ページごとに適切な内容を書かないとCTRを下げる原因になります。

 

よくあるパターンとしては、ページ数が多い場合に、全ページで共通のディスクリプションが設定されているケースです。

 

その場合、汎用性が高いトップページのディスクリプションを使いまわしているケースが多いですが、ディスクリプションは固有で設定されているべきなので改善の優先度は高いです。

 

メタディスクリプションを設定していない(未設定)の場合は、検索エンジンが本文内で呼応するテキストを自動で抽出してくれるので、あえて設定しないという方法もあります。

まとめ

CTRはあくまで目安ですので、自身のWebサイトの流入状況をSearchConsoleなどを用いて効果計測することも重要です。

 

キーワードによってCTRが変わることはお分かりいただけたかと思いますが、実際の数値ではどうなっているかを確認することでより精度が高まります。